鳥栖J1ホーム通算50勝 成熟20周年記念試合

西日本スポーツ

 来季へ希望の白星-。サガン鳥栖が2-1でFC東京に競り勝ち、J1ホーム通算50勝目を挙げた。前半17分にMF原川力(24)が直接FKを決め、同34分に福田晃斗(25)が追加点。「サガン鳥栖20周年記念試合」に花を添えた。マッシモ・フィッカデンティ監督(50)は既に来季続投が決定し、主力の多くも残留する予定。来季の飛躍を期す「マッシモ・サガン」が成熟の証しを見せた1勝となった。

■マッシモ監督続投

 今季2番目に多い1万9476人の観衆が酔いしれた。歴代得点王を3人も擁するFC東京に攻守ともに優位に立ち、スコア以上の完勝。過去何度となく陥った経営危機を乗り越え、クラブ創設20周年の記念試合で進化の証しを見せつけた。

■主力ほぼ残留

 「技術も戦術も高い内容を(観客に)提供できた」。フィッカデンティ監督の頬が緩んだ。口火を切ったのはリオデジャネイロ五輪代表MF原川だ。前半17分に得た推定30メートルの直接FK。右足で弧を描かせると、左ポストに当たってゴールに吸い込まれた。

 原川のFKによる得点は3月11日のホーム広島戦以来、今季3発目。「少し遠かったけど、コースも追い風も広島戦と同じでイメージできた」。1-0で競り勝った8カ月前と同じ感覚を抱いたのはFKだけ。防戦一方だった当時と違い、流れるようなパスワークで相手を手玉に取った。

 就任2年目のフィッカデンティ監督は6月末に司令塔の鎌田大地がドイツ1部のクラブへ移籍すると、ポストプレーに優れた元コロンビア代表のイバルボを軸に新たな攻撃の形を模索。スピードのある田川やパスセンスに優れた小野が徐々に生きるようになった。

 中盤で攻撃を組み立てる原川は進化を実感する。「いてほしいところに選手がいる感覚がある。お互いの特徴が分かってきて、考えなくても仲間の動きを見ながら自由にプレーできている」。32試合消化時点でのチーム39得点は昨年の33得点を上回り、一時優勝を争った2014年に並ぶ。

■原川も慰留へ

 クラブは既にフィッカデンティ監督と来季の契約を更新。主力の多くが複数年契約を結び、J1川崎から期限付きで移籍している原川の慰留にも努める。近年は主力の流出が続いた鳥栖だが、現在のチームは確実に成熟へと進んでいる。

 チームトップの7得点をマークしている原川も「開幕当初に比べたら、チームの基盤ができている。もっとよくなる」と手応えを口にする。悲願のタイトル獲得を見据え、今季の残り2試合も成熟度を高めていく。 (末継智章)

=2017/11/19付 西日本スポーツ=

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