稲葉JAPAN初代アジア王者 3連勝東京五輪へ最高の船出 外崎連夜のV打!MVP!!

西日本スポーツ

 稲葉ジャパンがまずアジアの頂点! 新設された国際大会「アジアプロ野球チャンピオンシップ2017」は決勝が行われ、侍ジャパンが韓国に快勝して優勝。稲葉篤紀監督(45)が初陣を飾り、目標の2020年東京五輪金メダルへ、最高の船出を果たした。打っては外崎修汰内野手(24)=西武=が18日の台湾戦に続く先制打など2安打2打点。投げては田口麗斗投手(22)=巨人=が7回無失点に抑え込んだ。MVPには外崎が選ばれた。

 新人監督の体が4度、宙を舞った。「最高です。一つになって戦うことができた。若い選手が日の丸を背負う重みを感じて、しっかり結束して戦うことができた。(選手に)本当にありがとうと言いたい」。稲葉監督は興奮気味にまくしたてた。

 決勝の相手、韓国には16日の初戦でタイブレークの延長10回、3点ビハインドまで追い込まれた。そこから上林の同点3ランの後、田村の二塁打でサヨナラ。「初戦のサヨナラ勝ちが非常に大きかった」。そして残り2戦を快勝。大会の中で若い侍は成長した。

 MVPに選ばれたのは、ここ2試合で新たな主役となった男だった。完熟した“リンゴスター”外崎。「MVPは野球人生で初めて。本当にうれしい。少し自分に自信が持てた」。大会3試合で打率4割6分2厘、1本塁打、4打点。文句なしのベストナインとのダブル受賞にも、ヒーローは控えめに喜びを示した。

 18日の台湾戦で先制の侍1号を放つなど3安打2打点の活躍を見せると、決勝でも0-0の4回無死一、二塁、外角の真っすぐを捉え、右越え適時二塁打。2試合連続の先制打だ。台湾戦での一発に続き、右方向への強い打球。「強化合宿でも右中間に大きい当たりを打つイメージでいっていい、と言われていた」。さらに1点リードの5回1死満塁では左前適時打。状況に応じた打撃で追加点を挙げ、2安打2打点とした。

 実家は青森県でリンゴ農園を経営し、愛用の打撃用手袋はリンゴのイラストが刺しゅうされている。この時期は収穫に向けた繁忙期だが、母公子さんが1、2戦目を観戦に訪れた。今季の活躍もあり、23日に開催される西武のファン感謝イベントではリンゴを販売することも決まっている。

 西武での外野転向が今季の飛躍への転機となった。俊足としぶとい打撃を生かして出場機会を広げることがコンバートの理由だった。急成長したまな弟子について、辻監督は「走塁はしたたかで、意識の高さもナンバーワン。打てない時期に落ち込んでいる姿を見たけど、試合になったら集中できるのもいい。今年は使い続けてよかった、と思っている」と振り返った。今回代表で名前を売った“トノ様”は「これからの野球人生に生かせる経験ができた」とうなずいた。

 アジア王者の座をつかみ、3年後の東京五輪に弾みをつけた。「あくまで目標は東京での金メダル。監督としてもっと勉強して、3年をかけて本当にいいチームをつくりたい」と稲葉監督は言葉に力を込めた。若い侍たちを中心に、自国開催の五輪で世界の頂点を目指す。 (松田達也)

=2017/11/20付 西日本スポーツ=

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