ソフトB3位増田、目標は“ポスト福山雅治” 小中学校の先輩に続き長崎の顔に…故郷稲佐山で誓った

西日本スポーツ

稲佐山からの眺望をバックに笑顔を見せる横浜高の増田 拡大

稲佐山からの眺望をバックに笑顔を見せる横浜高の増田

 福山先輩に続け! 福岡ソフトバンクからドラフト3位で指名された増田珠外野手(18)=横浜高=の入団が25日、決まった。故郷の長崎市内で交渉し、契約金5000万円、年俸600万円で合意。国民的人気を誇る歌手で俳優の福山雅治(48)と同じ小、中学校に通った増田は、偉大な大先輩の楽曲を登場曲にするプランを披露。「福山さんの次は、増田と言われるように」と故郷のヒーローに負けない“全国区”になることを誓った。 (金額は推定)

 モナコ、香港と並ぶ「新世界三大夜景」の一つとされる、長崎市の稲佐山をバックに増田が誓いを立てた。「長崎の顔になりたい。福山さんの次は増田と言ってもらえるように」。口にした「福山」とは、あの国民的スターのことだ。

 増田が通った稲佐小、淵中は、福山雅治の母校でもある。「中学校の音楽室の(福山の)写真は、ベートーベンの上にあった」。つまり「楽聖」以上にあがめられる存在だという。さらに実家は「走れば30秒ぐらい」という目と鼻の先の“ご近所さん”でもある。「いつかお会いできて、お話しできるぐらいの選手になりたい」と憧れを抱く。

 進む道こそ違ったが、18歳で夢を追いかけて上京した大先輩と同じく15歳で大志を抱き、全国から有望選手が集まる名門・横浜高の門をたたいた。「都会(の学校)でやっていけるか不安もあったが、やるからにはプロに行くんだ、と強く思っていた」

 高校時代も試合前には、福山の楽曲を聴いて集中力を高めた。そのルーティンをプロでも貫く。「いずれは、登場曲で使わせていただきたい。曲名? I am a HEROです」。歌詞には「♪10年先の自分をイメージして 虎視眈々(たんたん)と『積んできた』んだ-」とある。福山が凱旋(がいせん)ライブを行い、ファンの間では「聖地」とされる稲佐山で、自身も10年後の姿を思い描いた。

 「(稲佐山の標高は)333メートルですよね。将来はトリプルスリー? 足が遅いので盗塁が…。でも(打率)3割をずっと打てるバッターになりたい」

 福山が女優吹石一恵と結婚した2015年は「福山ロス」が流行語大賞にノミネートされたが、その時の大賞が「トリプルスリー」だ。ホークスの先輩となる柳田とヤクルト山田が同時達成したことで選ばれた。

 今夏の神奈川大会で4試合連続本塁打を放ったスラッガー。内野手として飛び込むプロの世界で“流行語大賞級”の活躍をすれば、知名度は全国区となる。この日の入団交渉は「(長崎の両親も)同席できるように」との横浜高の心遣いで、故郷での決意表明が実現した。「九州に帰ってきたのも何かの縁。球界を代表する選手になりたい」。打って、走って…の“凱旋ライブの会場”はヤフオクドームだ。 (鎌田真一郎)

■三塁守備の手本はマチャド&アレナド

 プロでは三塁に挑戦する増田は“世界最高峰”を教材にしている。「メジャーリーグが好きで、毎日ファインプレー集を動画で見ている」。お気に入りはマニー・マチャド(オリオールズ)とノーラン・アレナド(ロッキーズ)。いずれもゴールドグラブ賞を獲得したメジャー屈指の三塁手だ。横浜高で内野守備の練習を続けており「周りからは、意外と様になっていると言われる」と少しずつ自信を付けているようだ。

 ◆増田珠(ますだ・しゅう)1999年5月21日生まれ。長崎市出身。小学1年から「稲佐青空」でソフトボールを始め、中学時代は「長崎シニア」で15歳以下日本代表にも選ばれた。横浜高では2年夏と3年夏に甲子園出場。180センチ、82キロ。右投げ右打ち。

=2017/11/26付 西日本スポーツ=