ソフトB今宮 ヤフオクフェン直賞金100万円丸ごと寄付 九州豪雨被災地復興へ 連続日本一で力に

西日本スポーツ

子供たちとハイタッチする今宮(中央) 拡大

子供たちとハイタッチする今宮(中央)

■選手会が朝倉、日田訪問

 日田、朝倉、九州に元気を!! 福岡ソフトバンク選手会が25日、今年7月の九州豪雨で大きな被害を受けた福岡県朝倉市、大分県日田市の小中学校を訪問し、児童、生徒との交流イベントに臨んだ。日田市の戸山中学校で参加した大分県出身の今宮健太内野手(26)はシーズン中にヤフオクドームの広告に打球を当てて獲得した100万円を、災害復興支援として関係自治体を通して寄付したことを公表。12月に同市で再び復興支援イベントに参加する。地元が生んだリーグ屈指の遊撃手が、被災地への息の長いサポートを誓った。

■児童らとふれあう

 子供たちの笑顔が、今宮のハートにダイレクトに響いた。ヤフオクドームから車で約1時間半かけて大分県日田市の戸山中へ。近隣の児童、生徒約170人からの質問、プラスチック製バットを使った実技披露やキャッチボール。あっという間に予定の1時間は終わった。

 「僕たちの方が、逆に楽しませてもらいました」。戸山中には九州豪雨の際に浸水の被害を受けた小野小の児童約30人が教室を借りる形で“同居”している。現地に到着後、学校関係者からの説明を神妙な面持ちで聞き入ったが、子供たちの表情は、そんな“苦難”を感じさせなかった。

 だからこそ余計に今宮の決意は強くなった。「日本一を皆さんに報告できたことはうれしいです。水害があった時から、みなさんのために、という思いで戦っていました」。イベントでのあいさつで声を張り上げると「復興に向けてまだまだ足りないところはたくさんあると思いますが、ソフトバンクホークス全員で少しでも力になれるように頑張ります」と言葉に力を込めた。そして報道陣には「個人として、あの賞金は贈らせてもらいました」と明かした。

 7月上旬の九州豪雨で朝倉や日田を中心に甚大な被害が出た。「(現地の状況を)テレビで見ることしかできなくて。不安が強かった」。それから間もない同月22日のロッテ戦。本拠地の右翼フェンスにある福岡銀行の広告の懸賞部分に当てて三塁打として「ふくぎん賞」の賞金100万円を手にした。

■「全員で少しでも」

 この賞金を復興支援に充てることを当初から考えていた今宮は、関係自治体を通じて全額を寄付した。さらに「日田にはプロに入ってから縁があって」。この数年、地元の協力を受けて日田市で野球教室を開いている。今年は12月3日に開催。「いろんな世代の人と触れ合えたら」という今宮の発案で運動会の形を取るという。

 現地の復興は道半ば。「まだまだ復興に向けてつらいこと、しんどいことがたくさんあると思う。今応援してほしいとは言えない。復興を終えた時にホークスを応援していただけたら十分です」。その時もホークスが強くて愛されるチームであるように、今宮は2018年も連続日本一に向けてフル回転を続ける。 (谷光太郎)

 ◆ホークス選手らによる過去の主な寄付

 ▼2004年 三冠王を獲得した松中が「難病に苦しむ子供たちへの支援と社会福祉事業に」と1000万円を西日本新聞民生事業団へ寄付。

 ▼11年 和田が東日本大震災や福島第1原発の事故の影響を受けた福島県の高校球児にマイクロバスを寄贈=写真。ダルビッシュ(ドジャースからFA)や田中(ヤンキース)のサインも車体に書き入れられた。

 ▼同年 日本シリーズでMVPを獲得した小久保が、賞金の200万円を東日本大震災による遺児への支援を行う「あしなが育英会」へ。

 ▼13年 同年に福島で行われたオールスターでMVPを獲得した内川が、賞金を基に14年から野球教室を開催=写真。

 ▼16年 熊本地震で大きな被害を受けた熊本市の藤崎台県営野球場の復旧費用として、松坂が1000万円、摂津が300万円の義援金。

 ▼17年 松坂が九州豪雨の被災地支援のため、福岡県の東峰村や朝倉市、大分県日田市などのチームが参加する「東峰村長杯少年野球大会」に500万円を寄付。

=2017/11/26付 西日本スポーツ=

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