ソフトB純平、筑後組の1番星譲らん 16年以降ドラフト入団全員未勝利

西日本スポーツ

 来季3年目の高橋純平投手(20)が27日、「筑後組」の初勝利を誓った。ファーム施設が福岡県筑後市に移転した2016年以降にドラフトを経て入団した9人の投手は全員が1軍では未勝利。今秋ドラフトでも7人の投手が指名された中、「筑後1期生」のドラ1右腕は「そこは譲りたくないし、譲れない」と闘志を燃やした。この日はタマスタ筑後で同市のPR動画の撮影に挑んだ。

 高橋はカメラの前でも、堂々としていた。タマスタ筑後でのマウンドで、試合さながらのフォームを披露。「相手を見下ろすような不敵な笑み」との“難解”なリクエストにも、爽やかに対応した。「緊張して、腕を振り過ぎました」。照れ笑いを浮かべたが、1時間の予定だった撮影タイムを、わずか15分で終わらせる役者ぶりを見せた。

 筑後市が初めて製作する観光PR動画の撮影後、高橋が来季の誓いを口にした。ファーム施設が福岡市東区から筑後市に移った2016年以降にドラフトを経て入団した投手は9人(育成を含めて)。だが、1軍で勝った投手はいない。

 「そこは譲れないし、譲りたくない。来季は三度目の正直で新人王。僕は勝手にブレークの年だと思っている。本当は、筑後にずっといてはいけないので」

 強い危機感を抱いている。4月14日のオリックス戦で1軍デビューを果たすも、3回4失点とほろ苦さが残った。8月末に1軍再昇格するも、登板機会がないまま2軍落ちする悔しさも味わった。一方で、今季は同期入団の小沢も1軍デビューを果たし、高卒1年目左腕の古谷も1軍昇格を経験。さらには、昨秋ドラフトで5球団が競合した田中に加え、今秋のドラフトでは1位の吉住をはじめ計7人の投手が指名されるなどライバルも増える一方だ。

 12球団屈指の環境を誇る筑後の施設を利用して、己の道を切り開く。施設内の至る所に設置されるカメラの映像を球団内の専用アプリで再生して見られることから「投球フォームの確認はもちろん、コーチも共有してもらえるのがありがたい」と活用するつもりだ。

 10月には右肩の不調でノースロー期間もあったが、秋季キャンプでは「工藤塾」の指名選手として鍛え上げられた。オフには、懸垂10回を3セットできるようになることを課されている。「下半身は何とか付いていけたけど、上半身は1軍選手と違う。地道に鍛えたい」と体力強化を継続。「この環境以上の施設は見つからない」と、岐阜に帰省する年末年始以外は筑後で汗を流す。勝負の来季3年目、一番星を挙げて「筑後」からの“卒業”を図る。 (鎌田真一郎)

=2017/11/28付 西日本スポーツ=

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