アビスパ福岡J1復帰へ3日最終決戦 昨季降格の地…名古屋本拠で

西日本スポーツ

名古屋への「雪辱」に意欲を見せる福岡の三門主将 拡大

名古屋への「雪辱」に意欲を見せる福岡の三門主将

古巣名古屋との対決に燃える松田

 完全アウェーで凱歌(がいか)を上げる! J2福岡の三門雄大主将(30)があらためて12月3日に行われるJ1プレーオフ(PO)決勝に臨む覚悟を語った。ともに1年でのJ1復帰を目指すリーグ戦3位の名古屋と4位福岡の最終決戦。福岡にとって敵地名古屋は昨年10月のゲームで大敗し、J2降格が決まった屈辱の地でもある。名古屋サポーターの大歓声をかき消す雪辱の勝利でJ1に帰る!

■今季1勝1敗

 アウェーの地で完全燃焼を誓った。三門主将は「失うものはない。試合が終わった後にみんなが立てないぐらいに力を出しつくせばいい結果が出る」と決意を口にした。

 1年前の涙を歓喜に変える。昨年6月末にJ1横浜Mから移籍。チームを残留に導く活躍を期待されたが、10月1日のアウェー名古屋戦も0-5で大敗。約1時間後の他会場の結果で降格が決まった。誰よりも号泣していたのが、加入から約3カ月しかたっていない三門だった。「みんなが残留の期待を僕にかけてくれたのに応えられなかったのが悔しかった」

 自身初のJ2を戦った今季は主将としてチームをまとめ、J1まであと1勝にこぎ着けた。舞台は1年前のパロマ瑞穂スタジアムから豊田スタジアムに変わったが、三門にとってこれ以上ない相手と場所だ。

 「完全アウェー」になることは覚悟している。横浜Mや新潟時代に豊田スタジアムを経験している三門は「どちらの応援でも満員のスタジアムの雰囲気は最高。その中でアビスパカラーに染まったゴール裏のサポーターと喜びを分かち合えたら、こんなにうれしいことはない」と歓喜の瞬間を思い描いた。

 今季は1勝1敗。6月のホームは3-1で逆転勝ちしたが、敵地では同じスコアで敗れた。名古屋にアドバンテージがあり、引き分けではJ1昇格ができない。8月のアウェー戦を例に出し、「引いてしまったら、ああいう展開になる」と相手の強みを理解。J2最多の85ゴールを挙げる名古屋でも恐れずに高い位置からプレッシャーをかけ続けることがJ1につながる。「先制点を取ったらスタジアムの雰囲気も焦りの色が見えると思う」と先手から勝利への流れに乗るつもりだ。

 副主将の岩下らとともに「勝者のメンタリティー」をチームに植え付けてきた今季。進化してきた姿を見せ、悲劇の記憶を歓喜の思い出に塗り替える。 (向吉三郎)

    ◇      ◇

■松田古巣のブーイング“歓迎”

 ブーイング上等! 昨季まで名古屋に所属していたFWの松田が古巣との対決に燃えた。「ブーイングでいい。その方がやる気になります」と名古屋サポーターからの敵意むき出しの“歓迎”も力に変える意欲だ。

 PO準決勝の東京V戦では山瀬の先制点の後にヘディングでネットを揺らした。これはオフサイドの判定になったが、リーグ戦から数えて9試合ぶりとなるゴールの予感が漂ってきた。「でも、(ゴールの)“におい”だけじゃ駄目なんですよ」と力を込める。

 今季4ゴールのストライカーは前線からの守備でも井原アビスパの欠かせない戦力になっている。「いい守備からいい攻撃をすれば必ずチャンスが来る。そのチャンスを絶対にものにしたい」。プロのキャリアをスタートさせた愛着のあるクラブを相手に成長を示す“恩返し弾”を狙う。

=2017/11/30付 西日本スポーツ=

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