アビスパDF実藤、攻撃サッカーで勝つ 3日に名古屋とJ1昇格PO決勝

西日本スポーツ

 「二つの恩返し」で昇格だ! J2アビスパ福岡のDF実藤友紀(28)が「敵将直伝」の攻撃的サッカーでJ1昇格を決めることを誓った。3日のJ1昇格プレーオフ(PO)決勝で、風間八宏監督(56)が率いる名古屋と対戦。体調不良から戦列復帰した守備の要はJ1川崎時代の恩師に勝利で恩返しし、復帰を待ち望んだサポーターにJ1昇格を届ける。

 J2リーグ戦の順位は名古屋の3位に対し、福岡は4位。規定でJ1昇格には勝つしかない福岡にとって、戦列復帰した実藤の存在は心強い限りだ。高知大1年までFWで活躍。現在はDFながら、攻撃力も併せ持つ特長を最大限に生かす。

 Jリーガーとなった実藤の攻撃力に磨きをかけてくれたのは、J1川崎時代の2012年から15年まで指導を受けた風間監督だった。「DFから前にボールを持ち運ぶことができれば、相手の脅威になるはず。より攻撃的にいきたい」と誓う。

 当時の風間監督の指導を、実藤は「攻撃参加など、自分の特長を伸ばしてもらった」と振り返る。J1昇格を懸けたPO決勝は“恩返し”の最高の舞台。「教わったことを出して、いいプレーをしたい」。福岡で成長した姿を見せる覚悟だ。

 深刻な体調不良を乗り越えての大一番。福岡に移籍後の昨年4月ごろから呼吸に違和感があったが、今年7月8日のホーム金沢戦で呼吸が困難になって途中交代。今回は長期化し、一時は肺活量が一般成人男性の3分の1程度に落ち込んだ。

 「寝られないぐらい苦しくて…。引退も覚悟しました」。練習ができない間は選手会長として支えた。九州豪雨の被災地である福岡県朝倉市でサッカー教室を開催するなど「今の自分にできることを」と先頭に立った。

 クラブは治療を全面的にバックアップ。今秋に国指定難病の疑いがあるとして、その病気の治療法を試したところ、劇的に症状が改善。10月末には全体練習に合流し、11月26日の東京VとのPO準決勝で約4カ月半ぶりに復帰。先発フル出場で、1-0の零封勝利に貢献した。

 被災地では「逆に子どもたちに元気をもらった」と感謝する。PO準決勝ではオフサイドと判定されたものの、セットプレーから相手のゴールネットを揺らすシーンもあった。「気持ちを持たないとボールは転がってこない」。サポーターへの“恩返し弾”もイメージしながら、決戦に臨む。 (向吉三郎)

=2017/12/02付 西日本スポーツ=

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