ソフトB上林バリカタグラブ 守備もっとカタく!!

西日本スポーツ

 来季は「バリカタ」でゴールデングラブ賞だ! 上林誠知外野手(22)が8日、キャッチャーミット用の硬い革を使った新型グラブを用具メーカーに発注したことを明かした。大阪市のミズノ大阪本社であった「ブランドアンバサダーズミーティング」に初参加。同社でも異例の依頼という新型グラブの狙いは球際の強さの追求。今季は得票数4位で一歩届かなかったゴールデングラブ賞の獲得を目指す。

 ドジャース前田、巨人菅野ら国内外で活躍する選手が30人以上も集まったミズノ社のアンバサダーズミーティング。プロの契約選手と同社の職人による用具の打ち合わせで、来年からミズノのブランドアンバサダーとなる上林が新型グラブの試作品を手にした。

 「入団前は、プロはこんな感じで好きにオーダーできると思っていた。今まで言えなかったことも言いました」。オリジナルのウェブ(グラブの網の部分)には「S」がかたどられ、初出席の上林は「誠知のSです」と笑ったが、最大の特徴はこれではなかった。

 今季は憧れのイチロー(マーリンズからFA)モデルのグラブを愛用していたが、今季途中から「(球が)抜ける感じがあった」と先端の革の軟らかさが気になっていたという。同社から全面支援を受けられるようになったことで、来季は「硬さ」にこだわった。

 インスピレーションを得たのが、内川のファーストミットだった。バリッとした手触りや感触が、キャッチャーミット用の硬い革を使用しているからだと知ると、ミズノ社の担当者に自身の外野手用グラブを同様の硬い革で作る「バリカタグラブ」を提案した。

 グラブの革が硬いと打球をはじきやすくなるリスクもある。同社も「外野手用でキャッチャーミットの革を使う選手はいない」と異例の注文に驚くが、グラブの先端でも打球を捕りこぼしたくない思いが上回った。リスクを承知の上で、球際の強さを追求した。

 指の背面を補強するパイピングも通常1本を2本に増やして強度を上げた。この「バリカタグラブ」は前例がなく、革をならすにも時間がかかるため、シーズンまでに硬さの違う2種類を用意して試していく。新たなグラブで狙うのが、初のゴールデングラブ賞だ。

 今季はリーグ最多の10補殺をマークしたものの、同賞での得票数はパ・リーグ外野部門の4位。「取れなかったのは悔しい。来季は狙っていきたい」と野心を隠さない。攻守でさらなる飛躍を期す22歳が、新型グラブで「守備のベストナイン」をつかみとる。 (鎌田真一郎)

=2017/12/09付 西日本スポーツ=

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