ソフトB岩崎90キロボディーで160キロ 工藤監督からキャンプインまでの“宿題”

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西新商店街を人力車に乗ってパレードする岩崎 拡大

西新商店街を人力車に乗ってパレードする岩崎

■西新商店街で人力車パレード

 今季最優秀中継ぎ投手に輝いた岩崎翔投手(28)が10日、球団日本人選手初の球速160キロ到達に意欲を見せた。秋季キャンプ中に工藤監督からハッパを掛けられており、体重増で新境地を切り開く。今季はセットアッパーとして主に8回を任されたが、チーム内のライバルは多い。来季の目標には、今季マークした球団新46ホールドポイント(HP)を更新する「50」を掲げており、現在の自己最速156キロを上回る剛速球を身に付けてV2を運ぶ。

■「8回は譲らない」

 一つハードルを越えても、その先には新しいハードルがある。セットアッパーとして今季フル回転した岩崎は、工藤監督からオフの宿題を与えられていた。「体重を増やしておくように、と」。現在は83、84キロだが春季キャンプインまでに90キロがノルマ。「スピードも上がると思う。監督から『160キロ出るから』と言われているので」。球団日本人選手初の大台へ、土台づくりを課せられた。

 プロ10年目の今季、これまで流した汗が、岩崎を大きくした。いずれも球団新記録の72試合に登板し、46HPで最優秀中継ぎ投手に輝いた。さらに球速もアップ。昨季まで最速154キロだったが、5月には155キロ、8月20日には156キロを計測した。2015年秋季キャンプから始まった「工藤塾」の成果であり、個人契約する尾関トレーナーとの努力の結晶でもある。

 「去年、今年とステップアップできている。年々、高めていかないと」。足を止めずに成長を続けるべきと、工藤監督からのメッセージを受け止めた。160キロは「無理じゃないですか」と苦笑いするが、身長189センチと恵まれた体を持つ右腕は、まだまだ底知れない可能性を秘めている。11日からは優勝旅行に参加せず、福岡県内でトレーニングを再開する。

 球速アップは、自分を助けることにもなる。今季は「8回の男」に定着したが、来季も安泰という保証はない。4月に右肘を手術して今季をリハビリに充てたスアレスが復帰予定。「モイネロも森も五十嵐さんもいて。勝ちパターン、8回は譲りたくない」と話しており、真っすぐの速さ、強さはアピールポイントになる。

 この日は、ヤフオクドームにほど近い西新商店街が選ぶ今季最も印象に残ったホークスの選手「勝鷹水神MIP」に選ばれ、恒例の人力車パレードに参加。来季の目標を「二年連続最優秀中継ぎ&日本一」と絵馬に記し、同商店街の「勝鷹水神」に奉納した。「最低限60試合以上投げて50HPいきたい」。最強守護神サファテに直接つなぐ役目は誰にも渡さない。 (谷光太郎)

◆岩崎の体重変遷と進化

【08年=75キロ】高卒新人として球団6年ぶりに先発でデビュー。3回3失点、最速146キロ。

【11年=75キロ】5月にプロ通算11試合目、先発は10度目で待望の初勝利。1完封を含む6勝を挙げて飛躍への一歩を踏みだした。

【13年=80キロ】本格的に増量に取り組み、キャンプ前の自主トレで体重は85キロに到達。「ここまで大きくしたのは自己最高」という肉体で4月に自己最速の154キロをマークした。救援起用も増え47試合に登板。

【16年=82キロ】前年の秋季キャンプで工藤監督による強化メニューをこなしパワーアップ。3年ぶりに自己記録に並ぶ154キロをマークした。

【17年=81キロ】5月に155キロ、8月に156キロと自己最速を相次いで更新。10年目で初めて先発登板がなく、セットアッパーとして完全開花した。

(体重は開幕前の球団資料による)

=2017/12/11付 西日本スポーツ=

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