ソフトB千賀が大台1億2500万円 育成ドリーム球団初 「不思議な感覚」270万円から8年目

西日本スポーツ

 育成の星が1億円プレーヤー!! 福岡ソフトバンクの千賀滉大投手(24)が21日、ヤフオクドーム内で契約更改交渉に臨み、6500万円から6000万円増の年俸1億2500万円でサインした。育成ドラフト出身選手として史上3人目の1億円到達で、ホークスでは初めて。今季13勝4敗で勝率第1位の初タイトルを手にした右腕は、来季に向けて防御率1点台での最優秀防御率に照準を合わせた。 (金額は推定)

 「大台には届きましたか?」という問いに、間髪入れず、表情を変えずに答えた。「ハイ」。今季の倍近い1億2500万円。「不思議な感覚です」。育成ドラフト4位で入団して今季は7年目。先発の柱に成長した千賀が、まばゆいフラッシュを浴びた。

 3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では侍で唯一、ポジション別優秀選手に選ばれた。シーズンでは左背部の張りもあって一時離脱したが、規定投球回きっかりの143イニングを投げて自己最多の13勝で2年連続2桁勝利をマーク。勝率第1位の初タイトルを手にした。

 「球団にはしっかり評価をしていただきました。1年間貢献してくれた、と言ってもらった。何もできなかった田舎者の高校生から、一プロ野球選手にしてくれた、コーチ、裏方さんに感謝したい」。入団時は年俸270万円でスタート。8年目は当時の約46倍だ。

 今季主にバッテリーを組んだのは、育成ドラフトで同期入団の甲斐。千賀は今季大ブレークした女房役と20日にLINE(ライン)でやりとりした際、2人の飛躍までの日々に話が及んだという。

 「270万円から始まって、給料が上がっていったのは不思議。それだけ僕ら2人は練習をやってきたことかな、と思う。もっともっと精進していく」

 1億円プレーヤーとなっても「1月の明細を見ないと実感は湧かないかな」と笑う。もちろん年俸分の責任は理解している。「来年は(西武の菊池)雄星さんが持っていった防御率のタイトルを取りたい」。9月途中までチャンスがあった最優秀防御率に照準を合わせたのには理由がある。「最多勝はどうしても野手の方との兼ね合いもある。特にうちのチームは強い。他の球団から『だよね』と思われることは少なからずある」。防御率は援護に左右されない。2年連続2・6点台の右腕は「雄星さんは2点を切った(1・97)。1点台でいけるように」と目標数値を設定した。

 「もっと活躍してさらに評価を上げてもらえるように、という思いが一番。もっともっとバッターを圧倒したい」。大黒柱になるという決意は固い。連続日本一へ、さらに自分を鍛えて幹を太くする。 (谷光太郎)

◆育成出身の1億円プレーヤーは3人目

 育成ドラフト出身の1億円プレーヤーは、千賀で史上3人目となる。

 第1号は巨人の左腕山口鉄也。2009年に73試合に登板し、9勝4セーブとリーグトップの35ホールドをマークし、最優秀中継ぎ投手に輝いた。同年オフに5500万円アップの年俸1億円で契約を更改。14年から4年間は年俸3億2000万円でプレーした。

 2人目はロッテの右腕西野勇士。15年に守護神として2年連続30セーブ超えとなる34セーブを挙げ、オフには4000万円アップの年俸1億円でサインした。

=2017/12/22付 西日本スポーツ=

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