ソフトB長谷川宙に千賀ビックリ 筑後でキャッチボール「すごい球」

西日本スポーツ

室内練習場でキャッチボールする長谷川宙 拡大

室内練習場でキャッチボールする長谷川宙

室内練習場で練習する千賀(右)と長谷川宙 キャッチボールする千賀

 千賀滉大投手(24)が22日、育成で来季2年目の長谷川宙輝投手(19)のブレークに太鼓判を押した。筑後のファーム施設で練習した際に初めてキャッチボール。最速149キロ、今秋のキャンプでは工藤監督に指名され「工藤塾」で鍛えられるなど、伸びしろ豊富な左腕の能力に驚きの声を上げた。自身同様に育成から羽ばたこうとする選手の成長を後押しするため、今後も練習をともにする機会を積極的に設ける構えだ。

 時間にして15分ほどだった。筑後の屋内練習場で約40メートルの距離を隔て、千賀は白球を投げ交わした。相手は育成左腕の長谷川宙。今や「育成の星」として憧れのまなざしを浴びる右腕から、成長株へ向かってボールは弧を描いた。練習を終えて引き揚げた千賀は、左手にはめたグラブを抜き取り「手、痛い」とつぶやいた。「すごい球。速い」と素直な驚きを口にした。

 長谷川宙とのキャッチボールは初めて。ランニングメニューを終えて相手を探していたところ、偶然、居合わせたという。その印象について「和田さんほどじゃないけど、結構嫌なフォーム。球の出どころが見えにくい」と大絶賛。「春季キャンプでA組(1軍)に来るんじゃないですか」と目を見張るほどだった。

 最速149キロを誇る左腕は、1年目からチーム内での評価が高かった。工藤監督も素質を認め、秋季キャンプではともにドラフト1位入団の田中や高橋純らとともに「工藤塾」で基礎トレーニングを課した。実は千賀にも気付いていた部分があった。1月に筑後で練習していた際、新人合同自主トレ中の長谷川宙に自己紹介された。「ファーストコンタクトで『育成のときはどういう意識で練習されていたんですか?』って聞いてきた」。その物おじしない強心臓ぶりが印象に残っているという。

 ハートの強さだけではない。「真面目に黙々と練習している。若いころはしゃべりながらやっちゃう。僕も最初はそうだった」。千賀は入団2年目の2012年に支配下入りを果たしたが、同年は先発2試合で0勝。当時、右肩手術からの復活を期していた斉藤和巳氏(本紙評論家)から練習に取り組む姿勢をたたき込まれ、結果につなげた経緯があるだけに、1年目からの取り組む姿の差については認めざるを得ない。

 千賀には育成制度のおかげでここまで成長できたとの思いがある。21日の契約更改交渉の席上、球団には春季キャンプ中に1日でも育成選手がA組の選手と練習をともにする機会を設けてほしいと提案した。「僕には和巳さんというお手本があった。意識の高さを感じたり、話を聞けたりすれば絶対にプラスになる」。来季の年俸は育成ドラフト出身では球団初となる1億円超え。自らの役割を自覚しつつ「第2の千賀」の登場を願っている。 (谷光太郎)

 ◆長谷川宙輝(はせがわ・ひろき)1998年8月23日生まれ。東京都出身。東京・聖徳学園高では甲子園出場経験はないが、2年秋の都大会ブロック予選で1試合20奪三振を記録した。育成ドラフト2位でソフトバンク入りし、1年目の今季は3軍19試合で4勝4敗1セーブ、防御率4.24。2軍では初登板の9月19日に中継ぎで1回無失点、最速149キロを記録するなど3試合で計3回を無失点だった。174センチ、73キロ。左投げ左打ち。背番号134。

=2017/12/23付 西日本スポーツ=

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