鎮西最恐1年トリオが2冠導く 春高バレー1月4日開幕

西日本スポーツ

 来年1月4日に東京体育館で開幕するバレーボールの全日本高校選手権(春高バレー)で、男子の鎮西(熊本)が2冠を目指す。今夏の全国総体では水町泰杜(たいと)など1年生3人がレギュラーを張る若さと勢いで21年ぶり3度目の頂点に立った。1月開催となった2010年度からの「春高」では初となる優勝で、昨年の地震の影響が今なお残る熊本に笑顔を届ける。7大会連続9度目の出場の東福岡は3年生の安部翔大(しょうだい)が約1年ぶりに公式戦に復帰予定。主将の佐伯聖海(まひろ)=3年=とともにチームをけん引し、2大会ぶり3度目の栄冠を狙う。

■総体V貢献

 新春の東京から熊本に元気を届ける。昨年の熊本地震の影響が残る鎮西の強さの源になっているのは1年生パワーだ。「あいつらは正直、『ガキ』。でも、コートでそれが役に立つんですよね」。主将の鍬田憲伸(3年)が苦笑いを浮かべた。

 3年生が相手でもいじってくるという「悪ガキ」たち。その1年生のうち7人は、昨年の全国都道府県対抗中学大会を制した熊本選抜のメンバーだ。水町と谷武珍(たけよし)、荒尾怜音(れおん)の3人は入学後に即レギュラーとなり、今夏の全国総体制覇に貢献した。「春高でも緊張はしないと思う。明るく元気に安定したプレーを見せたい」。鍬田とともに両エースとして活躍した水町が言うように、ノープレッシャーの1年生が活気あふれる声でコートを盛り上げる。

 水町とセンターの谷は熊本県山鹿市の菊鹿中出身で、リベロの荒尾は隣接する同県菊池市の菊池南中出身。小学生のころから同じ地域でしのぎを削っており、気心が知れている。「高校でも日本一を目指すなら、ここしかない」(荒尾)とそろって鎮西入り。中学日本一となったチームワークは今夏の全国総体でも存分に発揮された。

 昨年4月の熊本地震で屋根が壊れるなど使用不能になった同校の体育館は現在も改修中。県内外の体育館を転々とし、1時間半程度の練習後に学校の屋外グラウンドで自主練習を行う毎日は地震直後と変わらない。「スタミナや筋力など個々の課題を克服できたし、何よりもそれぞれが自立できたと思う」と言う鍬田らが中心になって逆境を力に変えてきたチームで1年生も順調に成長。抜群の連係とともに体力と精神力もつけた。

 「自分たちが3年生をしっかりと盛り上げてアシストしたい」と谷が誓う。昨年末に熊本に吉報を届けた中学生が、高校生になった2018年の年始に再び歓喜をもたらす。 (向吉三郎)

=2017/12/23付 西日本スポーツ=

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