ソフトB千賀、ポスティングでメジャー直訴 契約更改時球団に要望していた

西日本スポーツ

■海外FA権取得は最短5年後29歳

 福岡ソフトバンクの千賀滉大投手(24)が、将来的なポスティングシステムによる米メジャー移籍を球団に直訴したことを27日、明かした。21日の契約更改交渉の席で、球団上層部に自らの意思を訴える場を設けてもらう要望も伝えた。千賀の海外フリーエージェント(FA)権取得は最短で2022年。ソフトバンクでは過去にポスティング移籍の例がなく今後の球団の対応が注目される。千賀は27日は地元の愛知県蒲郡市で、同市観光大使の委嘱式と少年野球教室に臨んだ。

■ホークスでは前例なし

 自分を育んでくれた故郷の空気を吸い、千賀は意を決したように自分の将来像を明かした。「契約更改の時、ポスティングでメジャーに行きたいと球団に伝えました」。21日に行われた交渉では育成ドラフト出身では球団初の大台超えとなる推定年俸1億2500万円でサイン。その席で、自身の野球人生にかかわる大事な話を交わしていた。

 「以前はアメリカのアの字もなかったけど、今はカの字まで見える」。そう言い切るほどメジャー志向が強まったきっかけは初出場だった3月のWBCだ。東京ドームで行われた2次リーグのオランダ戦、米ドジャースタジアムでの米国との準決勝でメジャーの強打者と対戦。日本から唯一のベストナインに選ばれた大会を経て、千賀の心境に変化が生まれた。

 米国戦では救援で2回1失点。敗戦投手になり世界一への道を断たれたが「球場の雰囲気も含めてすごかった」と強烈な記憶を自身の中に刻んだ。高校時代は甲子園は夢の場所でしかなかった右腕が、育成でのプロ入りから着々とステップアップ。2011年オフにFA移籍した旧知の岩隈から聞くメジャーの話も刺激になっている。

 ソフトバンクの選手でポスティング移籍した例はない。城島、和田、川崎はいずれも海外FA権を行使して海を渡った。千賀は順調なら22年中に出場選手登録日数が9年に達し海外FA権を取得するが、23年シーズンの開幕時は30歳になっている。「和田さんとも話したけど、若いうちじゃないといい契約をしてもらえないし、日本に戻ってもう一度チームに貢献するのも難しくなる」というのが偽らざる思いだ。

 21日の契約交渉では、三笠球団統括本部統括本部長に「王会長や後藤社長などに直接自分の思いを伝えたい」とも伝えた。三笠本部長は「彼の気持ちは理解した」とした上で、球団の現時点の方針として「ホークスに入った以上は、どの選手も最後までホークスでプレーしてほしいと思っている」と話した。

■上層部に思い伝えたい

 ダルビッシュや田中、前田、大谷らこれまでポスティング移籍した選手は、各チームの大黒柱として実績を残して送り出された。千賀は今年は勝率第1位に輝いたとはいえ、ローテ投手の実績はまだ2年だ。「石ころから人前で見られるほどの石にしてくれた球団には感謝している。宝石になるには磨き足りないところばかり。他球団の選手から『出ていってくれ』と思われる選手になります」。球団やファンに背中を押してもらうためにも、圧倒的な存在感を目指す。 (谷光太郎)

=2017/12/28付 西日本スポーツ=

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