ソフトB内川、元陸上選手と個人契約 故障に泣いた17年「合理的な体の使い方学びけがのリスク減らす」

西日本スポーツ

 全試合出場へ援軍だ! 福岡ソフトバンクの内川聖一内野手(35)が、元陸上選手でスプリントコーチの秋本真吾氏(35)と個人契約を結ぶことが、分かった。秋本氏は阪神の臨時ランニングコーチや、サッカー日本代表の槙野智章(浦和)らの指導歴もある実力者。スピードアップとともに、効率的な体の使い方を習得し、けがのリスクを減らすことが目的。2000安打イヤーに、頼れる援軍を得ることになる。

 現状維持は停滞-。常に変化を求め続ける内川が、2000安打イヤーに向け、新たな刺激を入れる。秋本氏は走りのスペシャリスト。現役時代に200メートル障害でアジア記録を打ち立てるなど活躍し、引退後は指導者としてオリックスや阪神などプロ野球や、日本代表槙野ら多くのサッカー選手にも走り方のアドバイスをしている。

 秋本氏が提唱する走り方は、かかとは地面に付けず、体の真下の近い場所で着地して、推進力を得るというもの。一方で、前傾姿勢で足を大きく前に出す走り方は肉離れの危険性が高まると警鐘を鳴らしている。

 2016年秋、17年春のキャンプに秋本氏を臨時コーチとして招いた阪神は、17年シーズンのチーム盗塁数が11個増の70になっただけでなく、走塁中に肉離れする選手がいなかったという。内川は新たな走法を取り入れる一方で、選手生命に影響を及ぼしかねないけがの予防につなげることを目的にする。

 「力まなくても、少ない力で合理的に力を伝えられる体の使い方ができれば、けがのリスクも減る。年を重ねるほどけがの影響は大きくなるし、それを防ぐために指導してもらう」

 早くも全幅の信頼を置くのは、昨年12月に東京で1度指導を受けたからだ。「1日だけでも走り方が変わったのが分かった」と目を輝かせれば、秋本氏は内川に対し「のみ込みが早くて、ついどんどん教えてしまう」と順応力の高さに驚いたという。今月中旬に宮崎・日向市で行う自主トレで本格的に指導を受ける予定で、その後の春季キャンプやシーズン中にもアドバイスを受けられる態勢づくりを検討している。

 昨年は6月に首痛を発症し、7月には左手親指骨折で約2カ月の戦線離脱を余儀なくされるなど、けがに苦しまされた。昨オフ、新たな2年契約を結んだ主将は、メモリアルイヤーの目標に13年以来の全試合出場を掲げている。「試合に出て結果が出せないなら諦めもつくけど、けがで試合に出られないのは話にならない」とこれまで以上に、体調管理への意識を高めている。強力援軍とともに“足元”を固め、2000安打イヤーをけがなく駆け抜ける。

 ◆秋本真吾(あきもと・しんご)1982年4月7日生まれ。福島県大熊町出身。国際武道大時代から400メートル障害を主に活躍。社会人時代の2010年に200メートル障害で当時アジア最高記録の22秒80をマーク。100メートルの自己ベストは10秒44。12年の引退後はプロ選手のほか、小学生向けの「かけっこ教室」も実施。15年からNIKEランニングエキスパート。妻はスピードスケートと自転車で冬、夏で計3度五輪に出場した大菅小百合。183センチ、73キロ。

=2018/01/05付 西日本スポーツ=

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