安藤不在響いた…長崎総科大付完敗 全国高校サッカー

西日本スポーツ

 エース不在の危機を乗り越えられず-。準々決勝4試合があり、初優勝を目指した長崎総合科学大付は、J1C大阪入団が内定しているエース安藤瑞季(3年)を警告累積による出場停止で欠いた影響もあって、昨夏の全国総体王者の流通経大柏(千葉)に0-3で敗れた。後半4分にセットプレーから先制されると、その後も相手の猛攻を止められなかった。これで九州勢は姿を消した。準決勝は6日に行われ、流通経大柏-矢板中央(栃木)、上田西(長野)-前橋育英(群馬)のカードとなった。

 高校サッカーの終わりを告げるホイッスルを、スタンドで聞いた。「勝負は甘くない。でも、みんなが戦ってくれて、思い残すことはない」。出場停止の安藤は涙をこらえ、仲間たちに「お疲れさま」と声を掛けた。

 長崎総合科学大付は昨夏の全国総体準々決勝で敗れた流通経大柏に対し、相手2トップへのマンマークを生かして前半を無失点に抑えた。だが後半開始早々に相手ロングスローからの混戦で先制されると失点を重ねた。エース不在の前線はボールが収まらず、シュート数は相手の14本に対し半分以下の6本だった。

 安藤がいれば…。誰もが感じた疑問に、国見(長崎)で6度の優勝を誇る小嶺忠敏監督は「少々流れは違ったかもしれないけど…」と断りながらも「力不足。選手層が薄い」と完敗を認めた。

 大分県出身の安藤は中学時代に目立った実績はなかったが、3歳上の兄・翼(駒大)を追って進学した長崎総合科学大付で急成長。技術、体力だけでなく「人間力を鍛えられた。小嶺先生の下でサッカーをできたのは大きい」と感謝する。

 3試合計3得点。1大会10得点の大会記録更新という目標は達成できなくても確かな爪痕を残した。卒業後はJ1で2冠のC大阪に入団。小嶺監督からは進学を勧められて悩んだが、兄からの「チャンスがあるならいってみろ」という言葉に背中を押された。「年上の選手がライバルだけど、負けじとどんどん点を取りたい」。悔しさを糧に日本を代表するストライカーを目指す。 (伊藤瀬里加)

=2018/01/06付 西日本スポーツ=

PR

サッカー アクセスランキング

PR

注目のテーマ