ソフトB甲斐「真の要」へ今年こそ!! 筑後で自主トレ 理想は伝説捕手城島

西日本スポーツ

自主トレを公開し、打撃練習で快音を響かせる甲斐 拡大

自主トレを公開し、打撃練習で快音を響かせる甲斐

千賀の投球を受ける甲斐 昨年5月2日の西武戦でプロ1号となる満塁本塁打を放つ甲斐

 「孤独トレ」でレベルアップ! 福岡ソフトバンクの甲斐拓也捕手(25)が、打って守れる「真の要」になることを誓った。9日、福岡県筑後市のファーム施設で自主トレを公開。一人黙々汗を流し、打撃練習では新調したバットで右打ちを徹底した。2017年は規定打席未到達でベストナインとゴールデングラブ賞を手にした。理想の捕手と憧れるOB城島健司氏(41)に少しでも近づくため、トレーニングに集中して、課題の打力強化を図る。

 室内練習場で一人黙々と汗を流した。甲斐は細川が退団した昨オフに孤独トレを敢行。1軍定着の好機を逃さなかった。「打撃強化などやりたいことができる。捕手は特殊な練習も多いから」。さらなる飛躍を目指し、今年も単独での自主トレを選択。全ては日本一チームの正捕手の座をがっちり守るためだ。

 「まずはこのチームの正捕手になること。キャンプでアピールしてオープン戦で結果を残したい。自分の成績に納得していないし、真の要になりたい」

 課題は明白。打撃だ。昨季は育成出身捕手として初のベストナイン&ゴールデングラブ賞を獲得。一方で自己最多の103試合に出場したとはいえ、規定打席には到達せず、打率は2割3分2厘にとどまった。「自分が打席に立っていても怖くないと思う」と自虐的に語る。

 この日は約1時間の打撃練習で、キャッチボールなどのパートナーも務める門奈2軍用具担当兼打撃投手を相手に約200球を打ち込んだ。打撃で意識するのは「幻の4割打者」日本ハム近藤からのアドバイス。昨年11月のアジアプロ野球チャンピオンシップで侍ジャパンのチームメートとなった際、近藤から投手側の肩が開かないようにボールの内側を打つイメージでスイングしていると聞いた。甲斐はその点を意識して練習。逆方向の右へ鋭い当たりを連発した。

 “新相棒”探しも続けており、この日は新調したグリップの太さが違うバット2本を打ち比べ。さらに重い物や短い物など今後も3本の別モデルバットが届く予定だ。

 目指すのは打って守れる捕手。理想の扇の要は、強打を誇った城島氏だ。「小さいころからの憧れ。フルでマスクをかぶって、守備も打撃もすごい。投手を助けて、優勝に導いて本当にすごい存在」。日本人捕手初のメジャーリーガーになった先輩の姿は強烈に脳裏に焼き付いている。

 まず照準に定めるのは、ホークスの捕手では2009年の田上以来となる「規定打席到達」。練習に集中して課題を克服し、伝説の捕手に少しでも近づく。 (鎌田真一郎)

◆昨季の甲斐の打撃

 ▼プロ初猛打賞 4月18日のロッテ戦(ZOZOマリン)で6回に中前打、8回に三塁内野安打、9回に中前打を放ち、プロ入り初の3安打猛打賞。同時に初のフル出場を果たした。昨季の猛打賞は計3回。

 ▼プロ初本塁打 5月2日の西武戦(ヤフオクドーム)に9番で先発し、2点を追う2回2死満塁、キャンデラリオから左翼テラス席へ、プロ1号となる逆転満塁弾。初めてお立ち台にも立った。6月27、28日の日本ハム戦(同)では2戦連発。7月19日の西武戦(北九州)では2打席連発も記録した。

 ▼魔の8月… 4月の月間打率は3割2分。だが8月は出場16試合連続無安打など苦しみ、25打数1安打で月間打率4分に終わった。

=2018/01/10付 西日本スポーツ=