中田が3代目王者 バトルT 【福岡】

西日本スポーツ

 福岡ボートの「ファン感謝3Days BOATRACEバトルトーナメント」(優勝賞金100万円)は3日目最終日の14日、12Rでファイナル(優勝戦)を争い、1枠の中田竜太(29)=埼玉=がイン逃げでV。第3回大会の頂点に立った。2着は2枠・吉川元浩、3着は3枠・仲口博崇で、2連単、3連単とも1番人気の決着。中田は福岡で2度目、通算17回目のV。3日間の売上額は24億円余り(目標29億円)だった。

■ヒーロー イン圧逃3連勝締め

 雪が舞った2日目までとは打って変わり、最終日は天候が回復して絶好の観戦日和。大観衆が固唾(かたず)をのんで見守る中、ポールポジションの中田竜太が圧倒的な人気に応えて完勝。SGウイナー4人を向こうに回すハイレベルな戦いだったが、終わってみればトーナメント、セミファイナル、ファイナルと3連勝。昨年のグランプリレーサーはひと味違った。

 1周1Mで完璧な差しハンドルを見せた吉川元浩に対して、「完全に差されたと思った」と敗戦を覚悟したが、ここからグイッと伸びて独走態勢に。「散々だった」直前の正月戦を教訓にペラ調整を一新。これが功を奏した。この判断力もグランプリを経験したからこそだ。

 しかし、そのグランプリでは「あそこを走るには、自分は弱すぎた。グランプリの特別さを感じた」と全てにおいて自らの実力不足を痛感。だからこそ、今年もあの大舞台に立たなくてはならないと、意を強くする。「あそこで活躍できる人は、本当に強い人。一般戦から意識を変えていく。今度はSGを勝って、本当の強さを身に付けてグランプリに行きたい」

 この意識の高さも、今回の勝因の一つ。「元からボートが好きな人にもボートを初めて見た人にも、また見に来たいと思ってもらえるレースをしていきます」。これは同支部で同郷の先輩でもある桐生順平の姿勢にもつながる。「お手本にしたいけど、ターンの次元が違いすぎて(笑)。僕は僕のやり方を見つけていきます」。ただ強い選手になるのではなく、業界を背負う覚悟も十分。暮れの大一番で今回と同じ笑顔を見せるためにも、この強い気持ちを武器に戦い続ける。 (森)

 ◆中田 竜太(なかだ・りゅうた)2009年5月デビューの104期生。福島・平工高卒。父は元オートレーサーの義明で、叔父の健二、従兄弟の健太は現役の競輪選手。117期の夕貴は妹で、夫人は同期の浜田亜理沙というレーサー一家。生涯獲得賞金は2億3207万円。

【ファイナルVTR】

 展示も本番もゆったりした枠なりの3対3。Sは大外新田がトップタイミングだったが、6人小差でほぼ横一線。ならばとイン中田がすんなりと先マイを決め、2コース吉川が的確に差して追撃。仲口のまくりは鋭さがなく飛び気味で、外めを握った山崎も追走まで。2番差し篠田は引き波に足を取られて失速したため、最内を差した新田に接触されて転覆(選手責任)。

 BSは、差した吉川がイン中田にかなり接近したが、舟の先をねじ込むまでには至らず。先頭を守った中田が2Mも先頭で回ってVが確定。3番手は、2Mで山崎を冷静にさばいた仲口が確保した。

■戦い終わって

 吉川元浩(2着)出足は変わらず良かった。インが普通の足なら差せていたが、中田君も出ていた。もしくは水面がうねっていたなら差せていたかもなぁ。

 仲口博崇(3着)今節で一番の足だったが、S練習からFばかりでSを行き切れなかった。その分、まくりが届かなかった。

 山崎智也(4着)足は悪くなかったが、優勝戦だと周りも出ていた。ただそれ以上にレースが中途半端。Sももっと行かないと。

 新田雄史(5着)伸び寄りの調整で展示から少し伸びていた。4番(篠田)がずっと波に引っ掛かっているのが見えたので、結果は仕方ない。

 篠田優也(転覆)明らかに調整の失敗。回転を止め過ぎて波を越える力が全くなかった。強い人はしっかり合わせていたわけで、その点で実力不足を感じた。この経験を生かす。

=2018/01/15付 西日本スポーツ=

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