ソフトB摂津が激白、もういっちょ「勝ってやろう」 昨季0勝、背水の改革トレ

西日本スポーツ

 【グアム森 淳】俺らしい球、もういっちょ-。福岡ソフトバンクの摂津正投手(35)が14日、チームメートの森唯斗投手(26)、岡本健投手(25)らと行う自主トレを公開し、10年目の今季に懸ける思いを激白した。昨季プロ初の未勝利に終わり、トレーニング改革に着手。「自分の投げたいフォーム」を目指し、連続2桁勝利を挙げていた2014年以前のレベルまで瞬発力を戻す考えだ。実戦準備を整えて春季キャンプに臨み、先発ローテーション返り咲きを図る。

■グアムから巻き返し

 気温30度超のグラウンドで、摂津が息も絶え絶えになった。100メートルを2往復するメニューを計6セット。午前中は9時前から約2時間半、走り通しだ。これは昨年の自主トレでも見られた光景。キャッチボールとブルペン投球、夫人の手料理によるランチを挟んだ後、ウエートルームに約1時間こもる午後の練習に変革があった。

 「メニューを変えている。いろんな動きを入れながら。筋量を増やすだけじゃなく、投げる動きにどうつなげるか。(動作の)スピードを出すとか、弱い部分の強化とか」。目的を丁寧に説明した後、こう付け加えた。「自分の投げたいフォームで投げるために」

 入団して救援で2年続けて70試合に登板。3年目の2011年に先発転向し、翌12年は沢村賞に輝くなど15年まで2桁勝利を5年続けた。直近2年は不振。昨季はプロ初の未勝利に終わった。失われていたのは「体のスピード」だった。

 「瞬発力というか。投げてる、体を動かしてるスピードが遅くなってると感じて…。徐々に落ちてるなとは、ずっと分かってやってた。でも勝ってるから、いじる必要がなかった。何かで補おうと思ってたけど、補えてなかった」

 スマホで検索窓に自分の名前を打ち込み「映像が分かりやすい。これなんかいい」と報道陣に動画を見せた。1年目からの投球フォームの変遷を解説した。

 「分かります? ビュッて瞬発力。速い。森もそう、今アイツ、速い。ここ(リリースまで)は長くてビュッて投げられる。で、この年辺りから遅くなる…投げ方もやっぱり違う。ほら、あんまり速くない。力加減もあるだろうけど」

 左腰の横にフィニッシュで伸び出た腕が、反動でバネ仕掛けのように上がってくる。熱い解説は球の回転軸にも及んだ。「シュート回転気味になってんのかなと。俺、結構(きれいな)真っすぐだったんですよ。どっかがおかしくてそうなってる」。理想はどこか。「最近では14年。確かに10しか勝ってないけど良かった。そのぐらいまでは最低限つくれれば」

■ローテに返り咲きへ

 プロ10年目で最速の10日にブルペン入り。14日は中腰の姿勢にしてもらった捕手役に22球を投げ、カーブも解禁した。「(キャンプの)第2クールぐらいにはバッピ(フリー打撃登板)と言われてる。単に投げればいいのか、実戦に近く、抑えにいけばいいのか。こっちとしては実戦というか、本格的に投げられるように」とプランを描く。

 3年契約最終年。昨年末の契約更改交渉で「駄目なら最後」とも口にした。「先発ローテにもう一度入れるように」。今年36歳の年男にとっての、もういっちょ-。「勝ってやろう」と力を込めた。

=2018/01/15付 西日本スポーツ=

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