ソフトB中田、故星野氏の「闘」球受け継ぐ 中日“20”の魂も

西日本スポーツ

 【グアム森 淳】通算100勝へあと「5」としている福岡ソフトバンクの中田賢一投手(35)が15日、自主トレを行うグアムでメモリアルイヤーの取り組みを明かした。投球の安定を目指し、上から投げ下ろすフォームを再構築。中日時代に背負った背番号20の代名詞、故星野仙一氏から学んだ闘志も胸に、先発ローテ再定着へ気合十分だ。近年は試合終盤やペナントレースの佳境で存在感を発揮できずモヤモヤ…今年はもういっちょ、投げたいんや!

■横振り→縦振りに

 強い日差しと不本意な現実に、中田は身を焦がしていた。「実際、工藤監督に言われてる。『いくら投げてもおまえは大丈夫だな』と。そう思われながらも、少ない球数でずっと代えられてる。それと去年はシーズン終盤、調子良かったのに(1軍で)投げられなかった部分があった。原因は自分にある」。静かな口ぶりが逆に実感を強調した。

 直近2年は登板数が20を割った。先発登板は17、18と推移。100球を投げた試合は半分に満たない。不意の乱調がネックになってスタミナを持て余し、通算100勝への足取りは、やや重くなったのが実情だ。

 行動に移した。グアムで初めてのブルペン入りは14日ながら、自主トレ初日の7日からソフトボール場の平たんなブルペンで毎日立ち投げをしていた。「例年の同じ時期より強い球が投げられてる。1月にしっかり投げたい、技術面を向上させたいと思っていた」

 日々、動画で自分を追い「投げるボールの安定感」を目指している。バランス良いフォームを心掛けて下半身を重視する中で、近年は右膝が折れる癖が出てきた。それで右半身が沈み、体がいわゆる「横振り」になった…が自己分析。結果シュート回転が増える。

 そこで「昔はできてた縦振り」への転換を図った。中日での若き日々は、体幹のしなやかさを利し、背を反って真上から腕を振り下ろした。当時は「暴れ馬」の異名を取る荒れ球だったが「前に戻すというより、新たな縦振りの仕方を探してる」と言う。安定を目指した新フォームなのだ。

 グアム入り直後、中日の背番号20の大先輩、星野氏の訃報に接した。深く話す機会はなかったが、あいさつに出向くといつも「オウ! 頑張れよ!」と印象的な声で励ましてもらった。実は中日の歴代エースナンバー20の映像で、歴史を学んだという。「感情的な方が多かった」と笑い、星野氏のイメージはやはり「燃える男」「闘魂」と話した。

 「投手として、あの闘志は常に持っておかないといけない。マウンドに上がったときは、もう一つ気持ちを乗せていかないと、とあらためて思わせてもらいました」。午後に丸2時間を割くウエートトレーニングも年間を通じて戦う体を養うため。「先発投手。一年間やらないことには『よし今年はやったぞ』という思いは出てこない」。今、もう戦っている。

=2018/01/16付 西日本スポーツ=

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