ソフトBドラ4椎野、“斉藤和巳流ボディー”へ 体重6キロ増やし最速150キロ超狙う

西日本スポーツ

 ドラフト4位の椎野新投手(22)=国士舘大=が16日、球速アップを目指して、体重増に取り組む考えを明かした。身長195センチで、チームの日本選手最長身となった右腕は、憧れの斉藤和巳氏(本紙評論家)の姿を思い描き、現在の89キロから95キロへの増量を決意。力強い“カズミ流ボディー”を手に入れ、最速148キロからまずは150キロ超を狙う。

 初々しいルーキーたちの輪の中で195センチの長身が際立つ。新人合同自主トレ開始から1週間。休日明けの練習を終え、椎野が充実の表情を浮かべた。「まずは体づくり。体幹が鍛えられている」。日本一のチームの一員となり、目指すべきものも鮮明に見えてきた。

 「体が大きい分、腕の振りも大きいと思われがちだけど、小さい腕の振りで150キロを超えるとより打者は打ちにくいと思う。斉藤和巳さんのようなリリースでピュッとくる感じ。映像を見ても球が違ったし、日本一の投手だなと思った」

 椎野が名前を挙げたのは斉藤和巳氏。ホークスの一時代を築いた大エースで190センチ超の長身が自分と重なった。椎野の脳裏にも2006年のプレーオフでサヨナラ負けを喫し、マウンドで崩れ落ちたシーンは刻まれているという。

 まずは体格面で大エースのシルエットに近づく。体重89キロから95キロの増量を計画。「食事も無理してでも食べるようにしていきたい」。新潟・村上桜ケ丘高時代も細い体で「鉛筆」と呼ばれながら、2年生の冬だけで6キロも増やした経験がある。弁当二つを持って学校に通い、1日6食と食べまくった。「たくさん食べて、筋肉量も増やしていけるように」と描いた。

 もちろん、むやみに大きくなるだけではない。球速150キロ超を目指して、球の切れにもこだわる。「大学でも球が速いだけでは通用しないと感じた」。目を付けたのは体の小さな投手の映像だった。谷元(中日)、松井裕(楽天)と170センチ前後の身長でも三振を取れる。「僕より小さいのに速い球を投げる。どうしたら瞬発力を出せるのか」と小さい部類に入る投手からも学んでいく。

 「アピールしていく中でしっかり鍛えて、土台をつくっていきたい」。次週にはブルペン入りも予定。大きなルーキーが、タカの大エースの背中を追ってプロの荒波に立ち向かう。 (小畑大悟)

◆斉藤和巳氏メモ

 2度の沢村賞をはじめ数多くのタイトルを獲得した元ホークスのエース。南京都高からドラフト1位で1996年に入団したときの体格は188センチ、80キロだった。「食べても太れない」と悩んだ時期もあったが、チームの先輩でもある小久保裕紀に師事してトレーニングの重要性に気付き、取り組むようになった。主戦となり、2005年には190センチ、90キロに“ビルドアップ”し、自己最速151キロをマーク。身長が2センチ伸びた06年は、トレーニングの成果がさらに表れ、自主トレ中に体重が100キロに。文字通りの「大投手」になった。

=2018/01/17付 西日本スポーツ=

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