西日本スポーツ賞 ソフトB今宮×J1長崎高田社長トークショー

西日本スポーツ

高田社長(壇上中央)の“つっこみ”にたじろぐ今宮(左) 拡大

高田社長(壇上中央)の“つっこみ”にたじろぐ今宮(左)

「豪雨の被災者のためにできることをしていきたい」と語る今宮 「サッカー人気を野球と同じぐらいにしたい」と強調する高田社長

■今宮 セーフに見えるのは神の手1枚だけ

■高田社長 キャンプ見に行く方は?…挙手2人だけ これ見ると燃える

 九州・沖縄のスポーツ界に足跡を残した個人や団体をたたえる第63回西日本スポーツ賞の贈呈式(共催・テレビ西日本、協賛・富士通)が27日、福岡市・天神の天神スカイホールで行われ、2団体、1個人に表彰状などが贈られた。

 アマチュア関係では昨年高校3冠(全国高校選抜大会、玉竜旗、全国高校総体)を果たした中村学園女子高剣道部(福岡市)が受賞。プロフェッショナル関係はサッカーでJ1初昇格を決めたV・ファーレン長崎、プロ野球パ・リーグのベストナインとゴールデングラブ賞を獲得した福岡ソフトバンクの今宮健太内野手(26)が表彰された。

 贈呈後のトークショーには今宮とV・ファーレン長崎の高田明社長(69)が出席。ラジオやテレビの通販番組で20年以上お茶の間をとりこにしてきた高田社長の軽妙な“セールストーク”に、観覧者500人から拍手と爆笑が湧き起こった。今宮は昨年の日本シリーズ第2戦で「神の手」と称賛されたあの場面について秘話を明かした。

 ◆トークショー出席者(敬称略) 高田明(J1長崎社長)、今宮健太(プロ野球福岡ソフトバンク内野手)、司会=坂梨公俊テレビ西日本アナウンサー

■今宮 本当に紙一重球審逆にすごい

 -高田社長、早速(壇上に飾られた)今宮選手の「神の手」の写真をご覧になっていました。

 高田社長(以下高田) 僕、神様の横に座っています(会場笑)。

 -高田社長と並んでいると二遊間のような雰囲気が出ています。

 今宮 うちにも(主に二塁を守る)高田(たかた、知季)さんがいますので。いつもお世話になっています。

 高田 (ホークスの高田には)ジャパネットたかたのコマーシャルをやってもらっています。今は息子が社長ですが、昨年息子が始球式をした日にホームランを打ったんですよね。

 今宮 僕がけがしていた試合です…。

 -今宮選手は個人記録以外も評価されての受賞です。どんな意識を。

 今宮 僕の横を白いボールが通り過ぎないよう全力プレーを目標としています。いろいろ言うと話が長くなりますが。

 -プロのこだわりが伝わってきます。

 高田 そしてイケメンですね。プロでは、100分の1秒のちょっとした動きの差で優勝できるかどうかの影響が出る。すごいなと。ここに入って思ったのは、みんな今宮さんを見ているんですよ。負けた~!と。ファンの声援は力になりますよね。

 今宮 見られているプレッシャーがありますし、その分期待に応えたい思いはあります。

 高田 V・ファーレンは2月1日から鹿児島でキャンプがあります。(観覧者に)見に行こうという方は手を挙げてください。(わずか2人)これを見ると燃えるんですよ。なぜなら日本のスポーツ文化は野球。30歳から佐世保に住んでいますが、どこで聞いても見るのはソフトバンクなんです。サッカーの人気を野球に近づけるよう頑張らないと。日本には(Jリーグ所属の)プロが54チーム。野球は12。負けるわけがない。(手の挙がる)数が少ない分、燃えますよ。

 -「神の手」の瞬間を撮影した西スポの写真がお二人の後ろに飾られています。

 今宮 最高に“インスタ映え”しています。この写真以外は動画も他のスポーツ紙もほとんどアウトです、見え方は。この1枚だけですね。セーフに見えるのは。

 -見える!?

 今宮 本当に紙一重です。指先での勝負になりましたので。これを球審がセーフと言ったのが逆にすごい。1回アウトと言ったら、アウトでいいじゃないですか。リプレーでも分からないし。セーフと言ってもらったのは、ホークスに運があった。(この試合で)負けていたら多分(日本シリーズで)勝っていないので。

 高田 ビデオ判定を待つ時の心境は?

 今宮 心の中というか、ベンチの中でも「アウトやろ、あれ」みたいな感じでした。僕もベンチの中で「アウトだな」と思って。結果セーフだったので、ファンの皆さんの願いが届いたプレーでした。

 -左手の感触は。

 今宮 ベースに触れた感覚もないです(笑)。目をつぶっているんですけど、本当に分からなかったです。

 高田 これ言わない方がいいんじゃない?

 今宮 もう終わった話なので(笑)。

 -プロ野球では今年から監督が審判にビデオ判定を要求できます(リクエスト制度)。

 今宮 今、初めて知りました(笑)。

■高田 一度くらいは長崎を見に来て

 高田 アビスパ福岡も今宮さんと同じような(紙一重の)ことがあったんです。(昨年12月のJ1昇格プレーオフ決勝で)名古屋に勝てばゼイワン(J1)だったんですがシュートがクロスバーに当たった。入っていたらゼイワンでした。

 -来年アビスパが昇格するまでJ1で待っていただけますか。

 高田 それは間違いないでしょう。

 -もうすぐプロ野球のキャンプが始まります。昨年まで鳥越裕介コーチ(現ロッテヘッド兼内野守備走塁コーチ)の特守は名物でした。

 今宮 1年目は野球をやりたくなかったです。(鳥越コーチには)名前すら呼ばれてなかったので。ただ、言っていることは全て正しい方でした。

 高田 厳しさの中に一流は育つ。今は褒めなきゃ若手がついてこないと言うけど、本当は叱って自分を高めてくれる人に傾聴すると思う。僕は九つ叱って一つしか褒めない社長でした。

 -今宮選手は地元大分への思いが強いですね。

 今宮 昨年、豪雨で被害に遭った日田の方と運動会をして逆に元気をもらいました。これからもソフトバンクとして、そういう活動をしたいと改めて思いました。

 高田 選手には、自分たちが特別な存在と思ったら駄目と言っています。V・ファーレンはウエルカムな雰囲気で最高だと思ってもらいたい。サッカーが野球を抜くのは間近ですよ。

 今宮 僕らもそう。ただ強いだけじゃ意味はない。ホークスは全てにおいて一番と思われるようにやっている。今の言葉を聞いて、サッカー界から抜かれないようにしないと(と思った)。

 高田 人間性を感じますね。あれだけ年俸をもらってもおごらないんですから(会場爆笑)。

 -最後にひと言。

 今宮 今年は今年でしんどい1年になると思う。ファンの声援が一番の力になるので応援してほしいです。

 高田 九州全域でソフトバンクを応援する中で、サッカーも少しでも同じ位置に近づき、子どもたちの夢や年配の方の生きがいに貢献できるように頑張りたい。ぜひ一度くらいはV・ファーレン長崎の試合を見に来ていただけますようお願いします。

=2018/01/28付 西日本スポーツ=