王会長いわく打撃が一番カネになる…ソフトB甲斐が1億稼ぐ「打撃4条件」を勝手に考察

西日本スポーツ

 ソフトバンクの宮崎春季キャンプで王貞治球団会長(77)が、昨季ブレークした甲斐拓也捕手(25)に単純明快な激励の言葉を投げかけた。「バッティングが一番、金になるんだぞっ」。前身である南海の名将・鶴岡一人の「グラウンドには銭が落ちている」との名言はあまりにも有名ながら、世界記録の通算868本塁打を誇る王会長の今回の言葉も説得力十分だ。

 では、たとえば甲斐が来季年俸1億円まで昇給を勝ち取るには、どのぐらいの成績が必要だろうか。

 球団の川根康久査定担当(55)は「王会長がおっしゃるように、確かに野手は打撃成績が年俸へ反映されやすい部分がある」と話す。一方で「査定の中身は一切、言えない」と当然ながらダンマリ。そこで過去の例から、1億円到達の「条件」を考察してみた。

 昨季の甲斐の打撃成績は103試合で207打数48安打の打率.232、5本塁打、18打点。年俸は昨季900万円から今季4000万円へジャンプアップした。捕手は守備面も重視されるポジションで、バズーカと称される強肩が売りの甲斐ながら、今回は王会長の言う「打撃」にあえて特化して考える。

 (1)約140試合出場…大幅昇給にはフルイニングとは言わずとも、全143試合近い出場が必須。先輩の高谷との併用を脱し正捕手の立場を確立したい。昨季は東浜、千賀ら年齢の近い投手とのコンビで躍進。ベテラン和田や、助っ人バンデンハークの先発試合でマスクをかぶれる信頼を勝ち取れるか。それだけの出場機会があれば、おのずと初の規定打席到達も見える。

 (2)出塁率.380…内外野手と捕手の例は同一視しにくく、捕手で近年の大幅昇給例を見る。田上秀則が2009年オフに2650万円から5300万円と倍増。前年の08年(52試合、打率.264、4本塁打、13打点)から09年(138試合、打率.251、26本塁打、80打点)と大躍進していた。もっとも今季自己最多5本塁打の甲斐に同様のアーチ量産を望むのは酷。そこで総合的な打撃の指標としてOPS(出塁率+長打率)を比べると、09年田上(.757)と17年甲斐(.695)の差は6分程度。小さくはないが、同じ選手の成績の振れ幅としてあり得る数字でもある。長打率を据え置いても、昨季.323だった出塁率を6分アップさせられれば、09年田上クラスのアップ率も現実味を帯びてくる。

 (3)連続ゴールデングラブ賞&ベストナイン…甲斐は昨季この二つの賞に初選出された。ソフトバンクは現行査定で「タイトル料」を設けていないが、甲斐の例や近年の主力の年俸推移から、ゴールデングラブ賞やベストナインのような記者投票による表彰が考慮されている可能性は高い。連続選出を目指したい。

 (4)連続日本一…同様の成績の選手を、その年のチーム成績が「Bクラス」と「日本一」で比較すると、アップ幅が10%超も開くことがある。甲斐単独ではどうにもできないが、ここまで目立った補強はない代わりに主力の流出もないチーム。期待される連続日本一でのプラスアルファ昇給も、また期待される。

 昨季リーグ最多16勝を挙げた東浜は、年俸3600万円から5400万円アップの9000万円で契約を更改した。プロ野球選手のステータスでもある大台1億円のハードルは相当に高いと言える。当の甲斐は「そんなこと考えたこともないですよ」と笑い「そんな余裕ないです」と総合力アップへ地道な努力を積み重ねている。他方、年俸1億円以上の日本人選手を12球団最多の14人抱える球団にあって「今季以上の活躍なら2~3倍になっても不思議はない」との声もある。大きな夢を抱ける環境には違いない。

=2018/02/03 西日本スポーツ=

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