新戦力の西田、“地獄”の12分間走トップ 工藤監督「根性を見せてくれた」

西日本スポーツ

守備練習で打球に飛びつく西田 拡大

守備練習で打球に飛びつく西田

12分間走の2周目500メートル付近で他の野手を引き離す西田

■楽天から新加入

 フルコース猛アピールだ! 楽天から移籍した新戦力、西田哲朗内野手(26)がキャンプ2日目にして早くも走攻守の全てに存在感を発揮した。午前中の12分間走ではA組トップの3170メートルを走り、工藤公康監督(54)も「根性を見せてくれた」と高評価。午後には特打、特守も敢行した。本職は遊撃ながら、工藤監督がレギュラー未確定と明言した二塁の守備にも挑戦。内野陣の競争を一層激しくする選手になりそうだ。

■快走3170メートル

 レギュラー未定のポジション取りへ、無尽蔵の体力と筋金入りのど根性とともに名乗り出た。キャンプ2日目にして工藤監督の目を奪ったのは新戦力の西田だ。午前の12分間走。バンデンハークを除くA組30人で競い、スタート早々に集団から飛び出した26歳は、軽快な走りでトップの3170メートルを記録。最後は10メートル差まで詰め寄った21歳の栗原の猛追を振り切り、移籍後初の「栄冠」を手にした。

 楽天から加入した新参者は、絶好のアピール機会を逃さなかった。「先行逃げ切りしかできない。(12分間走は)初めてで、自信はなかったけれど、監督に『根性見せろ』と言われていたので、いけるところまで行こうと」。工藤監督の要求に結果で応えた。

 「これがキャンプ最大のヤマ場」と口にする選手もいるほどのハードメニュー。その12分間走での快走に「もっと瞬発系(の選手)かと思ったけれど、持久力も行けるね。根性を見せてくれた」と工藤監督も大きな目を丸くして喜んだ。

 ニューカマーのアピールは、午後になってもノンストップだ。全体練習後の約30分の特打。11本のオーバーフェンスのうち、1本は左翼場外まで運んだ。「スイングも速いし、打球も鋭い。オープン戦でも見せてくれたら」。体力に加えて打力も上々。工藤監督の評価は瞬く間に上昇した。

 場所をサブ球場に移しての特守では高田とともに遊撃や二塁でノックを受け、ユニホームを真っ黒にした。131試合に出場した2014年は126試合で遊撃を守ったが、どこでも守れるのが西田の強み。水上内野守備走塁コーチはこう明言した。「二塁もやってもらう。(首脳陣から)名前が挙がるようになっているし、複数のポジションをやってもらいたい」

 一塁内川、三塁松田、遊撃今宮は確定しており、残るは二塁だけ。当然、本人もその気だ。「しっかり準備して技術を高めていきたい」。年明けに急逝した星野仙一氏が楽天監督として最後に指揮を執った14年、ラスト采配で4番に起用されたのが西田だった。期待してくれた天国の闘将への恩返しを果たすためにも特別な1年になる。明石、本多、高田らとライバルがひしめく中、第1クールでのフルコースアピールで、つかみはOKだ。 (鎌田真一郎)

=2018/02/03付 西日本スポーツ=