「ネクスト千賀」は誰だ ソフトB2軍キャンプにうごめく他球団スコアラーの影

西日本スポーツ

 連続日本一を目指すソフトバンクの宮崎キャンプは、4日で第1クールが終了した。初日は雨にたたられ、全国的な冷え込みは宮崎も例外ではなかったが、2日以降は晴天に恵まれた。

 まだ始動段階ながら、パ・リーグの他球団からは早くも鋭い視線が向けられている。第1クールから2~3球団のスコアラーがキャンプ地・宮崎市の生目の杜運動公園に日参し、チームの動向を追っている。

 もっとも、その人影はA組(1軍)ではなく、B組(2軍)の近くにあることが多い。キャンプ序盤のスコアラーの仕事に新戦力のチェックがあるが、ソフトバンクの陣容は昨季とあまり変わりない。視線をB組に集めている目的は、いわば“次の千賀”を見定めておくことだという。

 千賀だけでなく捕手の甲斐も日本代表入りし、石川も昨季8勝を挙げるなど、今のソフトバンクは育成出身選手が花盛り。スコアラーの一人は「誰が出てくるか分からない。最悪(1軍に)上がってくる直前の2軍戦の映像で資料はできるだろうが、情報はできるだけそろえておきたい」と明かす。

 工藤監督と、3球団のスコアラーがB組ブルペンに居合わせた日があった。それぞれの視線の先では右腕の野沢、左腕の長谷川宙が投げていた。高卒3年目の野沢は昨季2軍で加治屋と並ぶチーム最多の42試合に登板し、防御率1.02。同2年目の長谷川宙は、昨季2軍では3試合投げるのがやっとだったが、3軍で19試合の経験を積んだ。最速149キロの有望株だ。

 偵察部隊は、彼らの顔と名前を一致させる段階は過ぎている。前出とは別のスコアラーは「長谷川は工藤監督も早くから注目していたそうだし、左の斎藤(誠哉)もいいと聞いている」と話し「今日、見た限りでは小沢の方が『使えそう』に見える」と続けた。同じブルペンで投げていた右腕の小沢。こちらは育成ではなくドラフト2位入団の3年目で、昨季はフレッシュオールスターに出場し、1軍デビューも果たした。

 ドラフト4位入団の4年目で、昨季1軍で3試合に登板した左腕笠谷といった存在もある。ソフトバンクは先発、救援とも盤石の顔触れで、若手有望株が割って入る余地は少ない。それでも現実には何人かの故障者が出て、はた目には、どこからともなく穴を埋める人材が出てくるのだ。

 連覇を阻もうとする他球団の包囲網は、育成段階の人材にも及ぶ。水面下にそうした攻防もある春季キャンプ。休日を挟んで6日から第2クールを迎える。

=2018/02/05 西日本スポーツ=

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