ソフトB課題の捕手陣に緊急事態 高谷が関節炎、栗原は脱臼 工藤監督「痛くて仕方ない」

西日本スポーツ

グラウンドを後にする栗原(左から2人目)に視線を向ける工藤監督 拡大

グラウンドを後にする栗原(左から2人目)に視線を向ける工藤監督

 V2を目指す最強軍団にアクシデント続発-。福岡ソフトバンクは、高谷裕亮捕手(36)が19日に福岡市内の病院で検査を受け、右肘の関節炎と診断されたと発表した。リハビリ組に合流し、保存療法で戦列復帰を目指すが、全治までの期間は不明。手術に踏み切る可能性もある。全体練習後の特守では第3捕手候補の栗原陵矢捕手(21)が左肩を脱臼。チームの課題とされる「扇の要」のポジションが緊急事態に直面した。

■高谷手術の可能性も

 晴天に恵まれた第5クール初日のキャンプ地に“暗雲”が垂れ込めた。午前中にメイン球場であったサインプレーなどの練習中。九鬼の判断ミスに、珍しく達川ヘッドコーチの厳しい声が飛んだ。第3捕手候補としてA組に抜てきされた19歳が凍りつくほど、グラウンドに緊張が走った。

 若手捕手を見る目が厳しさを増すのも、無理はなかった。キャンプ前半から右肘の痛みを抱えノースローだったベテラン高谷が19日に精密検査を受け、右肘の関節炎と診断された。当面はリハビリ組で調整し、全治までの期間は未定。チームに大きな衝撃が走った。

 20日はランニングなどを行った高谷は「まだ決まっていない」と話したが、今後手術に踏み切る可能性も出てきた。「リハビリ組に行くことになったけど、時間をかけた方がいい。しょうがない」。工藤監督の表情も今キャンプで初めてといっていいほど曇った。

 V2を狙う今季は、昨季台頭した甲斐が正捕手に最も近い存在。ただ昨季の出場は103試合で、長いシーズンを通して「扇の要」のポジションを守り抜けるかは未知数の部分もある。工藤監督はキャンプイン前日の発言で、捕手を「レギュラー未定」のポジションの一つとしていた。

 甲斐は近い将来の「不動の正捕手」になり得る存在なのは確かだが、今季に関しては経験豊富な高谷とある程度併用しながら、第3捕手も育てていく考えを首脳陣は持っている。それだけに高谷の離脱が持つ意味は大きかったが、午後の練習では捕手陣をさらなるアクシデントが襲った。

 全体練習後の捕手の特守で、九鬼とともに第3捕手候補の栗原がノックに飛びついた際に左肩を負傷し、宮崎市内の病院へ直行。CT検査の結果、「左肩関節前方脱臼」と診断された。達川ヘッドコーチが「栗原は脱臼。病院に行ってどうなるか」と険しい表情を浮かべた通りだった。

 栗原は21日からリハビリ組で調整。ソフトBにアクシデント続発…捕手陣に緊急事態 高谷が関節炎、栗原は脱臼。痛くて仕方ないです」と2人の捕手のアクシデントに沈痛な表情を浮かべた。ともに軽症の可能性もあるが、21日の紅白戦にはB組から谷川原と育成の堀内を急きょ参加させることも決定。侍ジャパンに大量7人が選出された最強軍団が緊急事態に見舞われた。 (倉成孝史)

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■相次ぐアクシデントに甲斐「気をつけないと」

 捕手陣の相次ぐアクシデントを受け、正捕手の最有力候補の甲斐も「(けがには)本当に気をつけなければいけない」と表情を引き締めた。3月にオーストラリア代表との強化試合に臨む日本代表にも選ばれた25歳にとって、故障防止は大きなテーマの一つ。正捕手を目指してアピールする立場を何度も口にしてきた今キャンプでも「けがだけはしないようにしてきた」と強調。さらに「(練習などで)やることは変わらない」と力を込めた。

=2018/02/21付 西日本スポーツ=

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