J1鳥栖 田川が18年J1号 初の金曜開幕戦ドロー

西日本スポーツ

先制のPKを決める田川 拡大

先制のPKを決める田川

 J1サガン鳥栖が今季Jリーグのオープニングマッチの白星を逃した。Jリーグ史上初の金曜開催の開幕戦。この日唯一行われた試合で神戸に1-1で引き分けた。前半開始早々に「東京五輪世代」の田川亨介(19)が自ら倒されて得たPKを決めて先制したが、終盤に追い付かれた。1993年に始まったJリーグは5月に25周年を迎える。今季は6~7月にワールドカップ(W杯)ロシア大会が開催されるため、J1は5月19、20日の第15節終了後に約2カ月の中断期間を挟み、12月1日の最終節まで熱戦が繰り広げられる。J2は2月25日、J3は3月9日に開幕する。

■終盤追い付かれ

 19歳の次期エース候補がいきなり有言実行だ。試合開始直後、鳥栖の田川がDFラインの裏に抜け出すと、神戸DFに倒されてPKを獲得した。本来蹴るはずだった原川に「蹴らしてください」と志願。冷静にゴール右隅へ決めた。

 「ずっと今季の(Jリーグ)ファーストゴールを取ると言ってきた。早くゴールが欲しかった」。森保一・東京五輪男子日本代表監督が見つめる中での記念弾に、ガッツポーズをするのを忘れるほど高揚していた。

 日本中が注目するJリーグ初の金曜開幕戦。インフルエンザでフィッカデンティ監督がベンチ入りできず、元コロンビア代表FWのイバルボも体調不良で欠場した。田川にかかる期待と重圧は大きかったが、昨季J1リーグで24試合出場した経験が冷静な判断力を生んだ。

 「どんな状況でどういうプレーをしないといけないという判断ができる。成長を実感した」。1月のU-23(23歳以下)アジア選手権準々決勝でウズベキスタンに当たり負けした反省から、体幹を強化。相手に競り勝ってPKを獲得した場面でも進化を実証した。

 昨季までエースだった豊田が移籍した分の期待と重圧もある中で「自分のプレーを出せば結果は出る」と強気な姿勢を貫く。「2桁得点を実行すればサッカー人生が変わる」。続く故郷長崎との九州ダービーで2戦連発を決め、今季初勝利を手土産に新エースへの道のりを駆け上がる。 (末継智章)

 森保一・東京五輪日本代表監督(田川の先制PKに)「シーズン一番最初の大切なPKでキッカーとして任されて決めるというのは、彼自身が(試合に)出ているという点と、クラブに期待されている証しかなと。(PKを獲得した場面は)彼の特徴が出たかなと思う。(3月の南米遠征メンバーについて)常に候補に挙がっている」

 鳥栖・高橋秀人(神戸から移籍し、開幕戦で先発出場)「前半は鳥栖の持ち味を出せたが、後半はそれを継続できず、課題が残った。神戸にはどこかで攻撃の発火点がある。(追い付かれたのは相手の)ハーフナーとウェリントンの高さとパワーの生かし方がよかったのだろう。自分たちの力の上を行かれた」

■鳥栖の集客努力にチェアマン感謝

 Jリーグの村井満チェアマンは、初の金曜日開催となった開幕戦について「(入場者は)2万人近かった。鳥栖の(ホームでの)開幕戦では歴代2番目。クラブが集客への努力をしてくれた。Jリーグの魅力をもっと伝えていくためのチャレンジだったが、積極的に協力してくれるクラブがあって初めてうまくいく」と鳥栖を評価するとともに、感謝の言葉を贈った。この日の入場者数は1万9633人で、福岡との九州ダービーで開幕した2016年の1万9762人に次ぐ数字となった。

■「勝利の女神」倖田來未が国歌独唱

 鳥栖のスペシャルサポーター「勝利の女神」を務める歌手の倖田來未が国歌独唱を行った=写真。真っ白な衣装に身を包んだ倖田は静寂につつまれたスタジアムで国歌をしっとりと歌い上げると、安どの表情でピッチを後にした。倖田は昨季から「勝利の女神」に就任。昨年も国歌独唱を行うなど3試合を応援した。

■ウィントスと契約更新

 J1サガン鳥栖は23日、マスコットキャラクターのウィントス(18)=177センチ、117キロ=との契約を更新したと発表した。契約期間は来年1月31日まで。

=2018/02/24付 西日本スポーツ=

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