ソフトB田中正義の逆襲 紅白戦出塁率8割アキラ斬り 2回0封開幕1軍争い残った

西日本スポーツ

 開幕1軍争いに踏みとどまった。2年目の田中正義投手(23)が、B組から今キャンプ最後のA組紅白戦に参加。紅組の4番手で登板し、2回を被安打2、無失点の好投を見せた。最速149キロの直球を武器に、中村晃など打者4人から三振を奪った。予定より1イニング長く投げられるチャンスを生かし、しっかり結果を残した。27日に始まる対外試合からは、1軍メンバーの絞り込みが本格化。右手中指のまめの影響で足踏みした右腕が、追い込みをかける。

■予定より1イニング延長

 最後の紅白戦で、ついにメイン球場のマウンドに上がった。7回無死一塁で田中が迎えたのは、前の打席まで紅白戦4試合で出塁率8割3分3厘を誇る中村晃だ。1ボール2ストライクと追い込み「今、一番腕を振れる」という勝負球の直球は外角低めの142キロ。打撃職人のバットは動かない。見逃し三振。中村晃は「腕が長いし、腕の振りよりボールが来る感じがある」とタイミングのとりづらさを感じ取った。

 田中は2回を投げ、被安打2、無失点。「調子はそれほど良くなかったが、それなりの投球ができた」。前回登板の20日のB組練習試合、JX-ENEOS戦で課題を残した走者を置いての投球も改善し、工藤監督は「いいボールもあるし、前に比べてはるかにいい」と高く評価した。

 田中の表情にも明るさが戻った。2回で奪った4三振は全て直球。バッテリーを組んだ九鬼は「去年より直球がいいので『どんどん(直球で)押していきましょう』ということになった」と狙いを語った。

 アピールチャンスが広がったのは、それまで高評価を受けていた育成左腕の長谷川宙の乱調があったからだった。四球を連発し、ボークをとられ、本塁打も打たれ、予定より1イニング早く降板。マウンドでわれを失う後輩を、田中は「ああいう場面は胸が痛い。自分もそうなったことがあるから」とおもんぱかる。もっとも自らは長谷川宙の分まで多く投げ、結果を出した。運も味方につけた。

 今キャンプでは初日から快調に飛ばしたが、第2クールで右手中指にまめができたため、A組のフリー打撃登板を2度回避。メイン球場でアピールできずにいた。それでも今回の好機は逃さなかった。

 試合後の入れ替えはなかったものの、対外試合で再びチャンスが与えられることが濃厚。「A組の一員としてマウンドに上がれたことが大事。失うものはないので、なんとか開幕1軍をつかみたい」。5球団競合のドラフト1位右腕が、1軍登板なしに終わったルーキーイヤーの屈辱を乗り越え、はい上がろうとしている。 (鎌田真一郎)

◆今キャンプの田中正義

 1日 B組でキャンプイン。初日は昨年の45球を大きく上回る121球を投げ込む。

 4日 フォークも交えて67球。第1クール4日間で3度ブルペン入りして計230球。

 7日 右手中指にまめができたため、予定されていたA組フリー打撃登板を回避。

 9日 右手中指の回復が思わしくなく、A組フリー打撃登板を再び回避。

 13日 9日ぶりのブルペンで45球。

 16日 B組フリー打撃に登板。47球で安打性5本。空振り7度。

 20日 B組のJX-ENEOSとの練習試合(生目第2)に登板し、2回を被安打1、1失点。最速149キロで3三振を奪うも暴投で失点。A組昇格は持ち越された。

=2018/02/25付 西日本スポーツ=

PR

福岡ソフトバンクホークス アクセスランキング

PR

注目のテーマ