ソフトBが捕手陣緊急補“教” B組も呼んで突貫育成 工藤監督指示、宿舎でミーティング

西日本スポーツ

 捕手陣に故障者が続出している非常事態を受け、福岡ソフトバンクがB組の捕手陣も含めた緊急ミーティングを24、25日の2日間にわたって宮崎市内の選手宿舎で開いた。経験豊富な高谷が右肘の手術を受けることになり、4年目の栗原は左肩脱臼による長期離脱で開幕絶望。昨季ベストナインとゴールデングラブ賞に輝いた甲斐を除けば、1軍未経験捕手しか残っておらず、工藤監督の指示もあり“突貫教育”を実施した。

■いろはの「い」から

 状況が好転するのを、ただ指をくわえて待つわけにはいかない。相次いで故障離脱した高谷と栗原はともに開幕絶望。昨季主戦の甲斐を除いて、若手ばかりのホークス捕手陣に“緊急オペ”が施された。最終クールの24、25日の練習後、甲斐、栗原、九鬼、張本、谷川原、堀内の計6人を集めての緊急ミーティングがA組宿舎で開かれた。

 今回、選手に招集をかけたのはバッテリーコーチだが、工藤監督の指示がその背景にはあった。24日のメインテーマは打者の特徴や傾向といった、捕手として把握しなければいけない心構えについて。25日はA組投手陣の特徴や持ち球、性格面などについて森作戦コーチや甲斐が経験に基づいて語った。達川ヘッドコーチは「うちは若い捕手が多い。相手チームのことも大事だけれど、まずは自分のチームのことが分からんと。A組の投手の球種や性格を把握しないと始まらない」と意図を説明した。

■3月甲斐抜きも

 いろはの「い」から始まった“捕手塾”が、逆に事態の深刻さを如実に物語っている。現在A組の九鬼は高卒2年目で2軍戦の出場も21試合(捕手では14試合)のみ。B組から途中でA組に合流し、既に紅白戦にも出場している高卒3年目の谷川原や育成4年目の堀内も当然、1軍経験はない。この2人について、達川ヘッドは「プロで2、3年やった落ち着きは見せている」と一定の評価をしているものの、捕手にとって最も必要な「経験」のなさは火を見るよりも明らかだ。

 とはいえ、1軍の試合でマスクをかぶる必要に迫られている。28日の宮崎での練習試合後に甲斐は侍ジャパンに合流。3月1日の韓国・斗山との練習試合(宮崎アイビー)、3月3、4日の阪神とのオープン戦(ヤフオクドーム)は甲斐抜きでの戦いが強いられる。投手陣も開幕に向けて本格的な調整段階に移行する中、1軍経験のない若手で乗りきらなければならない。 そのために首脳陣は、最低限の準備ともいえる“捕手塾”を緊急開講し、詰め込み教育で若手の底上げを図った格好だ。谷川原は「初めての経験で楽しみや不安、緊張もある。受けたことのない投手も多いので、(講義を)やってもらうのはありがたい」と聞き入った。連続日本一を目指すホークスの“アキレス腱(けん)”となりかねない「扇の要」の大ピンチを若手はチャンスと捉えられるのか。宿舎に帰っても若手捕手の研さんは続いている。

■左肩脱臼の栗原が開幕間に合わず 手術なら6カ月離脱へ

 20日の練習中に左肩を脱臼した栗原は、開幕に間に合わないことが判明した。「左肩関節前方脱臼」と診断され、宿舎で安静を続けていた。25日は患部を固定した状態で球場に姿を見せ「何もできていません」と口にするにとどめた。今後3週間は保存治療で経過を観察し、手術に踏み切るかを判断するという。仮に手術を回避しても復帰までには今から3カ月かかり、受けた場合は6カ月の長期離脱が見込まれるという。

=2018/02/26付 西日本スポーツ=

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