ソフトBサファテOP戦初戦から9回直訴 中継ぎ調整ノーサンキュー

西日本スポーツ

ヤフオクドームから荷物を運び出し「Seeyou,talktomorrow」と言って立ち去るサファテ 拡大

ヤフオクドームから荷物を運び出し「Seeyou,talktomorrow」と言って立ち去るサファテ

 守護神、いきなり本番モード! 福岡ソフトバンクのデニス・サファテ投手(36)が、オープン戦開幕となる3日の阪神戦(ヤフオクドーム)で今季初登板する。昨季までの実績からキャンプ参加を免除され、米国で独自調整。1日に来日したばかりで、首脳陣は調整の一環として中継ぎでの登板を予定していたが、本人は「仕事場」である最終回の登板を直訴した。昨季日本新記録の54セーブをマークしたMVP右腕が、V2が懸かる今季も初戦から全開で飛ばしていく。

 服の上からでも分かる引き締まった筋肉と、精悍(せいかん)な顔つきが、米国での充実した鍛錬を物語る。1日夜に福岡入りしたサファテは2日、午前中にヤフオクドームを訪れウエートなど約4時間のトレーニングを行った。終了後には「トゥモロー(明日)」と投球のジェスチャーで3日の阪神戦登板を示すと「(取材対応も)トゥモロー」とだけ言い残し、帰りの車に乗り込んだ。

 まずは登板を見てくれと言わんばかりの笑顔は、特別待遇にも甘んじることなく自らを追い込んできた自信の表れだ。昨季まで4年連続で60試合以上に登板した蓄積疲労も考慮され、今年は春季キャンプ参加を完全免除された。半月遅れの2月中旬にキャンプインした昨年以上の超VIP待遇だが、来日した1日には「信頼してもらって許可をもらっている。裏切るわけにはいかない」と、米国で6勤1休のペースで体をいじめ抜き、7度ブルペン入りしたことを明かした。

 充実した仕上がりをマウンドで示すべく、今季初登板から「本番モード」で臨む。2日、ヤフオクドームを訪れサファテと面談した倉野投手統括コーチは「体も仕上がっているし、体重が変わらず筋肉がついた印象。キャッチボールも見たけど全開だった。投げる気満々」と、一目瞭然の調整具合に太鼓判。首脳陣は当初、来日3日目の登板ということもあり調整の一環として中継ぎでの1イニングを予定していた。それでもサファテ本人は「ルーティンだから」と、オープン戦初戦から「仕事場」である最終回の登板を直訴した。

 「本番モード」でスタートする今年を、超人的な活躍を見せた昨年以上のシーズンとする。昨季は日本新記録となるシーズン54セーブをマーク。チームをぶっちぎりでのリーグ優勝に導き、パの最優秀選手(MVP)を受賞した。さらにDeNAとの日本シリーズ第6戦では来日最長となる3イニングの熱投。29年ぶりとなるサヨナラ勝ちでの日本一を呼び込みシリーズMVPにも輝いた。名球会入りの基準となる通算250セーブまで残り21。「第一にチームが勝つことが大事。残り21とは分かっているが(自身の出番のない)5、6点差で勝てばいい」。絶対的守護神が、必ず今季もチームを頂点へ導く。 (倉成孝史)

=2018/03/03付 西日本スポーツ=