ソフトB、32年ぶりOP戦6連敗の珍事も…G菅野に8番甲斐から4打線浴びせる

西日本スポーツ

(1)5回2死、二塁打を放つ甲斐 拡大

(1)5回2死、二塁打を放つ甲斐

(2)同二塁、左前打を放つ城所 (3)同一、三塁、同点の右前適時打を放つ今宮 (4)同一、二塁、右前適時打を放つ高田

 ◆オープン戦 ソフトバンク2‐4巨人(15日・ヤフオクドーム)

 シーズン本番じゃなくて良かった…。ホークスが前身の南海時代の1986年以来、32年ぶりとなるオープン戦6連敗(1分け挟む)を喫した。89年の福岡移転後は初の珍事となったが、5回の攻撃で意地は見せた。巨人先発の菅野に2死から襲い掛かり、8番甲斐の二塁打を皮切りに4連打で2点を奪って一時逆転に成功。1番今宮は同点打を含む2安打を昨季の沢村賞右腕に“プレゼント”した。

 ■つながりを重視

 1989年の福岡移転後は初となるオープン戦6連敗。工藤監督はその中にもシーズン本番への好材料を見いだした。「下位からつながって、上位でしっかり点を取るのはすごくいい攻撃」。1点を追う5回に沢村賞右腕の菅野から2点を奪った攻撃を挙げた。

 2死から8番甲斐の二塁打と城所の左前打で一、三塁とすると、今宮が初球ツーシームを右前へ運ぶ同点タイムリー。高田も3球目の直球を捉え、右前へ勝ち越し打。4回まで2安打に封じられていた菅野に下位から一気の4連打を浴びせ、一時逆転に成功した。

 下位からのつながりを得点という形にした今宮は「力感なくシンプルに打てている。『これなんだ』という確信に変わっている部分もある」と明かす。1番定着を目指し、オープン戦の出場6試合は全て1番で先発。この日は初回にも中越えの二塁打を放った。

 オープン戦は初戦から3試合無安打だったが、13日の故郷大分での巨人戦でマルチ安打。14日には本拠地の右翼テラス席へオープン戦1号の先頭打者弾も放った。これで3戦連続マルチ安打の今宮が、シーズンも1番として機能すればチームの得点力は上がる。

 工藤監督は就任以来「下位からのつながり」を重視する。強力な中軸も好投手を打ちあぐむことがあるからだ。「(走塁でも)次の塁への意識がすごく出たイニングだった」。今宮を中心とした菅野からの2得点に、シーズン本番への大きな手応えをつかんだ。

 昨季の菅野は17勝5敗の好成績を挙げ、セ・リーグ唯一の1点台となる防御率1・59をマーク。ホークスも6月13日の対戦で1失点の完投勝利を献上した。14日の敗戦後に工藤監督は「交流戦もあるので、(相手が)いいイメージより嫌なイメージで終わった方がいい」と強調。下位からのつながりでの得点は、今季交流戦での対戦へ向けたプラス材料になった。

 ただ、チームの得点はこの2点のみ。オープン戦6連敗(1分け挟む)は前身の南海時代の1986年以来、32年ぶりの“珍事”にはなったが、チームの目標はあくまでV2。実りの秋を見据えて、敗戦の中でも着実に収穫を積み上げていく。 (倉成孝史)

 ■高田が3戦連続適時打

 高田が3試合連続適時打で二塁の定位置奪取を猛アピールした。5回、同点に追い付き、なおも2死一、二塁の好機で菅野の高め直球に力負けすることなく、右前へ痛烈な打球をはじき返した。「チャンスだったので初球から思い切りいった。高めの直球だったけれど、ファウルせずにうまく打てた」。連続試合安打も、11日のロッテ戦から4試合連続と好調を維持。本多、川島、西田との激しいポジション争いから目が離せないが「人は人です」としっかり前を見据えていた。

=2018/03/16付 西日本スポーツ=