ソフトB川島サヨナラ3ラン さすがっ!日本一の男!!

西日本スポーツ

9回2死二、三塁、左翼席にサヨナラ3ランを放つ川島 拡大

9回2死二、三塁、左翼席にサヨナラ3ランを放つ川島

川島(4)を出迎えるホークスナイン

 ◆オープン戦 ソフトバンク8-5中日(20日・ヤフオクドーム)

■3安打4打点4出塁

 ヘルメットを取って本塁に向かうと、勝ちに飢えたナインに手荒く祝福された。長い連敗に終止符を打つサヨナラ3ラン。オープン戦とは思えない喜びの輪が本拠地に広がった。「もう二度とない。オープン戦というのがなあ…。シーズンだったら良かったのに」。川島にとって公式戦では一度もないサヨナラ打。ヒーローの胸にうれしくも複雑な思いが去来した。

 9回に中村晃の同点弾が飛びだし、なお2死二、三塁。中日の守護神、田島の内角高め直球を思い切り振り抜いた。あとは切れるか切れないか。そんな思いで見守った打球は十分な飛距離で左翼ポール際に飛び込んだ。8回に内川が放った目覚めの一発に続き、9回に一挙4得点のサヨナラ勝ち。「試合前からずっとみんなで勝つ、勝つと言っていた。その中で勝てて良かった」と笑った。

 相手先発が左腕のガルシアで、6試合ぶりのスタメンが巡ってきた。本多が3発を放つなど二塁争いは大激戦だけに数少ないアピール機会は逃せない。4回は先頭で四球。5点を追う6回無死一塁では右翼越えの適時三塁打を放った。「点差も離れて打つしかない場面。カウントを自分でつくって、最後は真っすぐを仕留められたのは良かった」と満足そうだ。8回の右前打も含め、3安打4出塁とグラウンドを駆け回った。

 DeNAとの激闘を制した昨年の日本シリーズとも重なる一打だ。王手をかけての第6戦で、プロ野球29年ぶりの日本一決定サヨナラ打。ムードメーカーでもある“サヨナラ男”が一振りでオープン戦の連敗を止めた。前日19日には野手陣が“プチ決起集会”を開催。デスパイネと担当のレオナルド青木通訳が音頭を取り、昼下がりから夜までバーベキューで盛り上がった。チームメートと気分転換した川島も「オープン戦とはいえ誰も負けていいとは思っていない。勝ち癖をつけていかないと」と誓いを立てた。

 激しいレギュラー争いに身を置く34歳の存在感が際立つどでかい仕事。「生き残りをかける中で必死にやっている。それを出すことができた」。打線の脇を固める背番号4の価値は極めて大きい。 (小畑大悟)

=2018/03/21付 西日本スポーツ=