ソフトB千賀、右上腕の張りで緊急降板 工藤監督「大丈夫」開幕投手変えず

西日本スポーツ

3回、マウンドに近寄って来た内川(1)を制止する千賀 拡大

3回、マウンドに近寄って来た内川(1)を制止する千賀

ヤフオクドームを引き揚げる千賀

 ◆オープン戦 ソフトバンク5-3広島(23日・ヤフオクドーム)

 3・30開幕に暗雲!? 育成出身で史上初の開幕投手に決まっている千賀滉大投手(25)が、右上腕の張りを訴えてわずか3回、48球で緊急降板した。オープン戦最終登板で100球程度を投げる予定だったが、今後に不安を残した。中村晃も臀部(でんぶ)の張りを訴えて途中交代し、今宮はウイルス性の胃腸炎のためオープン戦のラスト3試合の欠場が決定。試合は広島を5-3で下したが、新たな不安材料が相次いだ。

■「試合前からあった」

 開幕を1週間後に控えた本拠地に不穏な空気が充満した。3回終了後、険しい表情でベンチを出た工藤監督が球審に投手交代を告げた。4回のマウンドに千賀の姿はない。右上腕に張りを訴え、予定されていた100球程度の半分にも満たない48球での緊急降板だ。

 千賀「オープン戦で無理する必要はないということで3回で終わった。張りが出てきたので。(試合の)少し前ぐらいからあったかな。腕や肘回りも(張った)経験がないので」

 開幕への「最終リハーサル」でいきなり不安を露呈した。初回は1死から菊池と丸の連続長短打などで早々と先制点を献上。152キロをマークして3人で片付けた2回の投球後、ベンチで若田部投手コーチやトレーナーと話し合い、工藤監督とも言葉を交わした。

 3回も続投したが、この回の直球は最速で144キロに落ち込んだ。それでも何とか三者凡退で投げ終えると、そのままベンチ裏に消えた。4回から2番手の石川をマウンドに送った工藤監督は「投げられないわけではないけど、やめておこうということで代わってもらった」と説明した。

 万全の準備を終えて大役に備える計画は48球で頓挫。育成出身では史上初の開幕投手へ向け、大きな不安を残す結果となったが、工藤監督は「3回で降りたのが計算外なのは間違いないけど、張りが取れて元の状態に戻れば大丈夫だと思う。今のところ予定は変わっていない」と強調した。

 「開幕戦のつもりでマウンドに立った」と振り返った千賀にとっても想定外のアクシデントだ。開幕前の最長は16日のウエスタン・リーグ阪神戦(タマスタ筑後)での5回で球数も80球が最多。「(開幕戦は)もちろん重要だと思っている。腕の状態がどうなるか分からないけど、1週間いい過ごし方をして、しっかり投げられるようにしたい」と力を込めた。

 今春はキャンプから故障者が続出。先発陣も和田が左肩違和感で出遅れた。この日は今宮がウイルス性胃腸炎と診断され、中村晃も臀部(でんぶ)の張りで途中交代。「いろいろと開幕前で良かったよ」。工藤監督はそうつぶやいたが、V2への船出を前に嵐が吹き荒れた。「3・30」は待ってくれない。 (小畑大悟)

=2018/03/24付 西日本スポーツ=

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