春1勝へ創成館の「秘密兵器」 投手王国「第5の男」酒井 26日下関国際戦

西日本スポーツ

 第90回選抜高校野球大会の第2日の24日、九州勢の出場はなく、各校が関西各地で調整した。3度目の出場で春初勝利を狙う創成館(長崎)は、兵庫県西宮市の鳴尾浜臨海公園野球場で練習した。3月に入って選手登録された右腕の酒井駿輔(3年)は、昨秋登板した4投手に続く「第5の男」。チームの秘密兵器は、26日の初戦、下関国際(山口)戦での全国デビューを心待ちにしている。同日に大阪桐蔭と対戦する21世紀枠の伊万里(佐賀)は同市の津門中央公園野球場で調整した。

 最速141キロ左腕のエース川原陸(3年)をはじめ左右のタイプの違う4人がそろう「投手王国」創成館に、さらに一枚、頼もしい右腕が戻ってきた。昨秋公式戦登板がなかった酒井は、24日のシート打撃に登板。「創成館にはこんな投手もいるんだというのを見せたい」と初戦に向けて早くも気合を入れた。

 昨秋の長崎大会に背番号18でベンチ入り。ところが昨年9月、初戦の島原農戦の後、体育の授業でバレーボールをした時に左すねの骨にひびが入ったため、ベンチから外れた。スタンドから声援を送る酒井の目の前で、チームは九州大会を初めて制し、初出場の明治神宮大会で準優勝。「酒井は外れても、その影響で伊藤(大和)や七俵(陸)が伸びた」。稙田龍生監督が語るように、チームには思わぬ効果もあった。ただ酒井の心境は複雑。「みんなが勝つのはうれしかったけど、半分悔しかった」と素直に喜べなかった。

 冬の間、酒井は「春は絶対ベンチ入りする」と汗を流した。今月に入っての練習試合では、沖学園(福岡)戦で3回1失点、八代東(熊本)戦では2回無失点と好投。マウンドではオーバーアクションを見せて「わざとらしいくらいに監督にアピールした」という。そのかいもあってか、最終のメンバー発表で背番号17をもらった。

 明治神宮大会では4投手が全国に投球を披露したが、酒井はベールに包まれたまま。他チームにデータはなく「秘密兵器」として期待される。多彩な変化球が持ち味という酒井は「他の投手を助けて、背番号以上の活躍をしたい」と甲子園のマウンドを思い描いて意気込んだ。さらに分厚くなった投手陣が、昨秋からの快進撃を継続させる。 (前田泰子)

■多彩変化球が武器の右腕

 ◆酒井駿輔(さかい・しゅんすけ)2000年6月20日生まれ。長崎県島原市の三会中では野球部で投手と中堅、遊撃を兼任し、3年時にエースとして県3位。高校1年秋の県大会に背番号10でベンチ入り。130キロ台中盤の直球に加え、カーブ、スライダー、カットボール、チェンジアップ、スプリット、シンカー、ツーシームと多彩な球種を持つ。好きな投手は金子千尋(オリックス)ダルビッシュ有(カブス)。176センチ、71キロ。右投げ右打ち。

=2018/03/25付 西日本スポーツ=

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