川崎宗則、引退決意のソフトB退団 「自由契約」になる理由とは

西日本スポーツ

2017年6月の阪神戦で適時打を放つ川崎。攻守にわたりホークスを引っ張った 拡大

2017年6月の阪神戦で適時打を放つ川崎。攻守にわたりホークスを引っ張った

川崎のホークス退団を発表し、記者に囲まれる三笠杉彦・球団統括本部長 川崎の退団について語る工藤監督

 福岡ソフトバンクは26日、川崎宗則内野手(36)の退団を発表した。「自律神経の病気」を明かす本人の談話も発表。きょう27日に自由契約の手続きを取り、同日公示される予定だ。任意引退ではなく川崎の希望に沿った自由契約ながら、現在の川崎に現役続行は念頭になく、本人は引退と位置付けている。球団は選手としての復帰を待つ姿勢は取らないものの、何らかの形でのホークス復帰を願い、今後もコンタクトを続ける。

 ■回復最優先の自由契約

 川崎は球団を通じて発表した談話で、両アキレス腱(けん)痛による昨夏以降のリハビリの過程で「自律神経の病気にもなり、身体を動かすのを拒絶するようになってしまいました」と明かした。「このような状態で野球を続けるのは、今の自分には考えられません」「自由契約という形で、野球から距離をおいてみようと決断しました」などとコメントした。

 オフの各種球団行事を欠席して契約更改を見送り、今年の春季キャンプにも参加しなかった。ヤフオクドームで会見した三笠球団統括本部長は「契約交渉を続けてきたが、本人の意向を踏まえて今回の形。残念ではあるが、まずは元気に」と説明。回復を待ったが「話し合いの最初から『プレーするのは難しい』という話だった」「本人の意向は一貫して『退団したい』だった」と経過を明かした。

 「自由契約」のため今後、他球団と交渉でき、現役続行の選択肢は残る。手続きが「任意引退」なら球団に保有権が残り、他球団と交渉できない。自由契約は川崎の希望ながら、今回のケースについて三笠本部長は「本人(の意図)があまり任意引退か、自由契約かというところじゃなくて」と理解しており、他球団移籍の可能性を「あまり大きくないかな」と表現。「元気になってもらうのが最優先事項」と、まずは“ソフトバンク川崎”の肩書を解くことを第一にした。

 復帰を前提としない今回の退団は、本紙取材に応じた川崎の表現では「引退」の位置付けであり、発表談話でも復帰への言及を控えている。「いわゆる野球選手としてのトレーニングはほぼしていないと聞いた」と口にした三笠本部長は、選手復帰の可能性について問う質問が続いても「分からない。本人も分からないのでは」との趣旨で5度返答。回復を見守るスタンスであることを強調した。

 その上で球団は、定期的に接触を続けていくという。三笠本部長は「彼の人生をサポートしていきたい。ホークスから育ってくれて米国での経験も豊富。私も去年いろいろと話をし、いくつか提言もいただいた」と独自の知見に耳を傾けてきた。「どういう形か見えないところが多いが、今後もホークスと野球界発展のために貢献してもらいたい」。指導者、フロント、あらゆる形で、期待される役割は多く残る。 (森 淳)

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