富島(宮崎)に魔の3回 逆転直後に落とし穴7失点

西日本スポーツ

 春夏通じて甲子園初出場の富島(宮崎)が、選抜は12度目出場の星稜(石川)に2-11で敗れた。3回に中川大輝主将(3年)の適時打などで2点を奪って逆転したが、その裏に守備の乱れも絡んで7失点。大舞台で本来の力を出せずに初戦で姿を消した。三重は日大三(東京)を8-0で破って3回戦進出。東海大相模(神奈川)は静岡を8-1で下して、準々決勝に駒を進めた。

■悔しい初舞台

 甲子園初陣を楽しむことはできなかった。富島は3回の7失点が響き、春夏通じて30度目出場の星稜に大敗。「100パーセントの力を出せなかった。びびって強い気持ちが持てなかった」。中川主将は悔しい初陣に顔をゆがめた。

 3回に松浦佑星(2年)、中川の連続長短打で2点を奪って逆転。悪夢はその直後に訪れた。エース黒木将胤(3年)が連続四球から乱れ、3失策と守備のほころびも出た。星稜に4安打も集められ、打者11人の攻撃で一挙7点を奪われた。

■「気が抜けた」

 「(3回に)点が入ってほっとした。気が抜けてしまった」。黒木将は痛恨の大量失点を振り返った。一塁に悪送球した遊撃手の松浦も「あっぷあっぷになってしまって、どうしていいか分からなくなった」と混乱したことを明かした。

 全員野球が身上のチーム。昨秋の宮崎大会初戦で9回に4点を挙げて逆転勝ちしてから自信をつけ、何度も終盤の逆転劇を演じて九州大会準優勝。浜田監督も「チームで束になれば勝てないことはない」と口にしていたが、今回は「束になる」ことはできなかった。

 甲子園の怖さを知った初めての春。それでも10失点(自責6)で降板した黒木将は「甲子園は自分を成長させてくれた」と前を向いた。春の苦い経験を糧にして、夏こそ全員野球で甲子園初勝利をつかみ取る。 (前田泰子)

 富島・黒田直人(守備の要の2年生捕手)「みんながばらばらになって、(相手に)束になってかかれなかった」

=2018/03/30付 西日本スポーツ=

PR

高校野球 アクセスランキング

PR

注目のテーマ