ソフトB田中正義153キロデビュー「あんな(大きな)歓声が上がって…」 ドラ1初登板のジンクス!? 吉田正に被弾

西日本スポーツ

9回に登板した田中 拡大

9回に登板した田中

9回2死、オリックス・吉田正に本塁打を許した田中

 ◆ソフトバンク12‐3オリックス(1日・ヤフオクドーム)

 強力打線の本領発揮で10点差をつけた直後、ドームにさらなる歓声が上がった。「田中正義」の名が公式戦で初めて響き渡った。大量リードで緊張度はオープン戦と変わらなかったという。ただ故障に苦しんだ昨年1年間、待たせてしまったファンへの思いが、田中の胸に刺さった。

 「自分の名前がコールされた時に、あんな(大きな)歓声が上がって…。皆さんに信頼される投手にならないといけないな」

 初球は意外?にもスライダー。そこから徐々にギアを上げた。先頭宗を外角低め152キロで見逃し三振。プロ初「K」を奪うと、2死から2015年のユニバーシアード日本代表でチームメートだった1学年上の吉田正への初球でプロ入り後最速となる153キロをマークした。試合前、あいさつに出向いたプロの先輩に力を込めたが、直後に落とし穴が待っていた。

 1ボール1ストライクからの3球目は配球を悩んだ。変化球でファウルかゴロに-。迷いを残しながらも直球を投げた。高めに浮いた球を見逃してはもらえない。滞空時間の長い飛球は左翼テラス席に消えた。

 「いい打者には中途半端はできないと、また勉強しました」。プロ初被弾も成長の糧にするつもりだが、ホークスのドラフト1位投手には不思議な系譜がある。ホークスのドラフト1位は2015年入団の松本裕、16年入団の高橋純がともにプロ初登板で最初の打者に本塁打を打たれた。過去には巽や大隣も初登板で一発を浴びた。そして田中もそのジンクスにはまった。

 この日、創価高、創価大でチームメートだった楽天池田もプロデビューしたが3回途中でKOされて初黒星。「僕も池田もプロの厳しさを感じています」とほろ苦さも残すデビューとなった。

 それでもプロ初登板で勝ち試合を締めた。工藤監督は「開幕3連戦の中で、自分自身が開幕できたというのは良かったんじゃないかな。まだまだ腕は振れると思う」と期待する。5球団競合右腕が、ようやくプロの第一歩を踏み出した。 (鎌田真一郎)

=2018/04/02付 西日本スポーツ=