世界女王24歳の志々目「経験」生かす GS連勝17歳の阿部「若さ」で対抗 7日から柔道全日本選抜体重別

西日本スポーツ

■福岡市で前日会見

 女子52キロ級、火花バチバチ! 柔道の世界選手権(9月・バクー)の日本代表最終選考会を兼ねた全日本選抜体重別選手権が7、8日、福岡市の福岡国際センターで行われる。6日に注目選手が同市内で記者会見。高レベルの争いが展開されそうな8日の女子52キロ級では「ライバルに負けないところは?」の問いに、昨年の世界選手権女王で第1シードの志々目愛(24)=了徳寺学園職、宮崎県都城市出身=が「経験」と答えれば、グランドスラム(GS)大会2連勝で第2シードの阿部詩(17)=兵庫・夙川学院高3年=が「若さ」と返すなど、会見から前哨戦を繰り広げた。

 7日は男子の60キロ級、66キロ級、73キロ級、女子の63キロ級、70キロ級、78キロ級、78キロ超級を、8日は男子の81キロ級、90キロ級、100キロ級、100キロ超級、女子の48キロ級、52キロ級、57キロ級を実施する。昨年の世界選手権とGS東京大会を制した男子60キロ級の高藤直寿(パーク24)、同66キロ級の阿部一二三(日体大)は既に世界選手権代表に決まっており、今大会に出場しない。

 24歳の世界女王、志々目は言い切った。「昨年、大きな大会(世界選手権)を経験した。経験値では負けていない」。直後に「志々目に負けないところ」として「若さ」を挙げた17歳の阿部の反応を予測していたかのように先手を打った。

 「若さはどうにもならないですから。自分の高校(宮崎日大高)3年の時と比べてもレベルが高い。勢いや技の威力が違う」と昨年12月のグランドスラム(GS)東京大会と今年2月のGSパリ大会を連続優勝した阿部の力を認めている。ただ志々目には成功も失敗も味わって世界の頂点に上り詰めた自負がある。「勝てない時期も経験したことで試合に向けて準備していけるようになった」と自信を見せた。

 GS東京大会の準々決勝では、浮き落としで技ありを奪った阿部に軍配が上がった。「自分の柔道を返された」と志々目は完敗を認め「技の精度や組み手の準備をしてきた」と雪辱を誓った。

 阿部にとっても志々目は雪辱すべき相手だ。昨年の選抜体重別準決勝。内股で技ありを奪われて敗れた。「この大会の大切さを、身をもって知った。勝って代表になることに意味がある」と高校生にとって大切な3月の全日本高校選手権を欠場して今大会に懸けてきた。「去年は勢いだけで乗り切っていたけど、それでは駄目だと分かった。(今回は)相手のことも考えて」と対策も十分に練って大会に向かう。

 52キロ級には世界選手権決勝で志々目と闘った角田夏実(了徳寺学園職)もいる。「2020年(東京五輪)に一番につながる大会。ここでは負けられない」と阿部が力を込める。女子の最激戦区は東京の金メダルロードを切り開く闘いとなる。 (向吉三郎)

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■素根“スケールアップ”女子78キロ超級連覇誓う

 女子78キロ超級で2連覇を狙う素根輝(福岡・南筑高)が図らずも“スケールアップ”ぶりを披露した。学生服で登場したが「腕や肩回りがきつくなって…」と苦笑い。筋力トレーニングの成果で上腕部を中心に筋肉がつき、昨年の大会時に98キロだった体重も10キロ増えたという。昨秋はシニア勢に組み負けることもあったが「力はついたし、組み負けないよう練習してきた。他の選手との差はないと思うので、攻める柔道で優勝したい」と力を込めた。


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■向、男子90キロ級連覇へ「ベイカーさんに勝つ」

 男子90キロ級2連覇を目指す向翔一郎(ALSOK)が、リオデジャネイロ五輪金メダルのベイカー茉秋(日本中央競馬会)を破っての連覇と世界選手権出場を誓った。昨年の世界選手権代表を逃したが、今年2月のGSパリ大会を制するなど好調な22歳は、順当なら準決勝でぶつかるベイカーとは試合どころか稽古でも組んだことがないといい「100パーセントの状態のベイカーさんに勝つのがベスト。勝つ自信はあります」と意気込んだ。


 男子100キロ超級・小川雄勢(明大)「昨年と違い、今年は勝つと道が開けてくる。1年間の頑張りを無駄にしない闘い方をしたい」

 同60キロ級・永山竜樹(東海大)「(同階級の)高藤先輩が既に世界選手権代表に内定しているけど、強烈なインパクトを残して勝てば代表に入れる。一戦一戦勝ち、代表を勝ち取りたい」

=2018/04/07付 西日本スポーツ=

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