大変身ソフトBが逆転○ 主軸解体、1番上林で9回同点、先発外した本多V打

西日本スポーツ

延長10回1死満塁、右中間に走者一掃の適時三塁打を放ちガッツポーズの本多 拡大

延長10回1死満塁、右中間に走者一掃の適時三塁打を放ちガッツポーズの本多

延長10回1死満塁、勝ち越し3点三塁打を放つ本多 本多(46)の勝ち越し3点三塁打に沸くベンチ 延長10回、本多(右)をたたえる工藤監督

 ◆オリックス4‐7ソフトバンク(29日・京セラドーム大阪)

 今季初の延長戦で工藤ホークスが底力を見せた。今季初の1番に入った上林が9回2死から執念の同点打を放ち、延長10回には途中出場のベテラン本多が決勝の3点三塁打。負ければ勝率5割に逆戻りする一戦で、工藤監督は不振が続いていたデスパイネを初めてクリーンアップから6番に下げるなど打線を改造。野手14人、投手6人をつぎ込んだ「総力戦」で、選手もベンチの采配に応えた。

■途中出場からヒーローに

 チームメートの思いを乗せて、打球は右中間を深々と破った。悠々と三塁に達した本多が右手を突き上げると、ベンチの最前列で工藤監督も右手を掲げ、呼応した。今季初の延長に突入した総力戦。9回2死から追いつき、延長10回に途中出場のベテランが走者一掃の一打で勝負を決めた。

 「10回の3点は僕だけの力ではない。みんなで勝ち取った勝利。同点に追いついたのもすごいし、追いついたからには勝ちたい。さあ、仕切り直しだとみんながつないだチャンスだった。最高の結果になった」

 8回に1点を返し、9回2死一、二塁から上林の右前適時打で追いついた。延長10回は1死二、三塁からデスパイネが申告敬遠され満塁。9回に松田の代走で出場した本多が吉田一の初球のフォークを捉え、決勝の3点三塁打とした。

 ヒーローは「気持ち」の勝利を強調した。「(デスパイネの)敬遠は頭にあった。受けてしまうと負けるし、初球からと気持ちを強く持った。とにかく振り切ろうと思った」。重圧を乗り越えての千金打に、試合後は「めっちゃホッとしました」と正直に語った。

 「いやぁ、すごいっすね。みんなでつないで何とかしようとチーム一丸となって、絶対勝つんだという気持ちがすごく表れたゲームだった」。工藤監督も興奮気味に振り返った。試合前には監督室で協議し、打線を大幅に改造。必勝を期しての一戦だったからだ。

 調子の上がらないデスパイネを加入後初めてクリーンアップから外し、1番には今季初めて上林を起用。殊勲打の本多も相手先発が右投手の試合では珍しく先発から外し、高田が今季初スタメン。2回の守備では高田がファインプレーでピンチを救う場面もあった。

■工藤監督「気持ち表れた」

 試合の中でも次々と手を打った。9回は本多を代走に送り、グラシアルと川島の代打攻勢で、ベンチ入りの野手は城所だけとなった。投手陣も今季最多タイの6投手の継投。敗れれば勝率5割に逆戻りする土俵際で踏ん張り、押し返した。

 本多も28日は4打数無安打に終わり、試合前練習ではブルペンで打ち込みを行った。「今に始まったことではないので、スタメンを外れて左右されることはなかった。自分を信じてやろうと思った」。大型連休の9連戦はここまで1勝1敗。総力戦でつかんだ白星から一気に「貯金週間」へと突き進む。 (小畑大悟)

=2018/04/30付 西日本スポーツ=