ソフトB内川、12打席ぶり安打で「M1」 カズ山本氏からは「リラックス」

西日本スポーツ

4回1死、右前打を放つ内川 拡大

4回1死、右前打を放つ内川

 ◆ソフトバンク3-0オリックス(5日・ヤフオクドーム)

 ついに、リーチをかけた。通算2000安打まで残り1本。内川にさらなる重圧がかかる。「これで変わらないとおかしいでしょ」。カウントダウンが進むにつれて注目が高まり続けた狂騒曲も、いよいよフィナーレを迎える。「ホームで決めたいというより、早く終わりたい」。球場を去る際、本音をにじませた。

 2戦連続で足踏みが続いていた4番の、2打席目だった。4回、柳田が先制2ランを放った直後。山岡の外角低めに逃げるカットボールに、バットが伸びた。打球は「得意ゾーン」のライト前で弾んだ。12打席ぶりの安打。この1本の持つ意味を知る満員のファンから、あらん限りの歓声が背番号1に注がれた。

 6回の3打席目は遊ゴロに倒れ、大記録達成を待つファンは4打席目を心待ちにした。3-0で迎えた8回の攻撃。2死から3番柳田が空振り三振に倒れ、ファンからは大きなため息が漏れた。この日の武田には3点は十分すぎる援護。9回を危なげなく三者凡退で締め、内川のメモリアルは6日以降に持ち越された。

 この日は球団創設80周年企画「レジェンドデー」の第2回。ゲストOBのカズ山本氏には、試合前に「リラックス」と声を掛けられた。内川にとっては少年時代からの憧れの存在で「チャンスに強いから好きだった」と振り返ったこともある。ダイエー時代の九州でファンを魅了した同氏は、内川を「センターからライトに打つことに関しては、世界ナンバーワン」と絶賛。偉業へリーチをかけた一打がまさにその典型だった。

 1999安打からのあと1本が出ず、レジェンドの仲間入りはお預け。もっとも、達成の瞬間はもう目の前にある。「ヒット1本がずっと重い」と語る男にとっても、1本がこれほど注目されたことはない。ゴールデンウイークはきょう6日が最終日。本拠地で誰もが待ち望む一打を放ち、自らを重圧から解き放つ。 (鎌田真一郎)

 王球団会長(内川について)「リーチが出た。皆さんにあおられているから、早く決めたいと思っているのが本音だろうね」

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◆黄金週間達成なら7人目

 内川が通算2000安打に王手をかけた。過去50人の達成者のうち月別では5月が最も多く11人。初旬の大型連休中は特に多く、3日=83年藤田(阪神)▽4日=12年宮本(ヤクルト)▽5日=84年山本(広島)、11年小笠原(巨人)、13年中村(DeNA)▽6日=13年谷繁(中日)で内川が6日に達成すれば7人目となる。黄金週間の締めくくりに12年小久保(ソフトバンク)以来のヤフオクドームでの達成なるか。

=2018/05/06付 西日本スポーツ=

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