ソフトB、千葉で6年ぶり3タテ食らった 痛恨4連敗…工藤監督「終わったもの返ってこない」

西日本スポーツ

2回1死三塁、スクイズを試みる高谷(左) 拡大

2回1死三塁、スクイズを試みる高谷(左)

高谷の打球は小フライとなる 打球を好捕するロッテの捕手田村(右) スクイズに失敗し帰塁できず舌を出す三走・松田(中央) グラウンドに一礼をしてベンチを後にする工藤監督

 ◆ロッテ8-4ソフトバンク(20日・ZOZOマリンスタジアム)

 今季初の4連敗。しかも相手は最下位楽天、5位ロッテだ。初先発の左腕に拙攻を重ね、守備でもミスが出た。下位に貯金のはずが、2年ぶりの同一カード3連戦3連敗。ロッテ戦では5年ぶり、千葉では6年ぶりと、しばらくなかった悪い記録が並んだ。あす22日から4・5ゲーム差の首位にいる西武と本拠地で3連戦。失速気味のレオを引きずり降ろすため、気を引き締め直す。

 試合終了から約50分後の午後5時50分ごろ、球団のスーツに着替えた工藤監督が監督室から出てきた。3連敗を喫した前日の19日は、やや顔を紅潮させながら敗戦へのいら立ちを隠さずに報道陣に対応していた。今回は違う。Bクラス相手にまさかの4連敗。全ての怒りをのみ込み、努めて冷静に、そして前向きに試合を振り返った。

 「まあ、ねえ…。全てのチャンスをものにできるんだったら苦労はないんで。まあ、確かに初回に点を取れば、というところはあるでしょうけどね。まあ、みんな頑張ってやっているところなので」

 出はなでつまずいた。初回。プロ初先発の土肥から、左腕対策で1番に入った川島がいきなり左前打を放つと、制球の定まらない相手から続く中村晃が四球を選んだ。無死一、二塁で柳田。19日に連続試合安打が「22」で止まったが、試合前まで5月の第1打席の打率は6割6分7厘(15打数10安打)と驚異の数字を誇っていた。左翼席の一角に陣取るタカ党は先制を確信したが、頼みの男はフルカウントから高めの真っすぐを空振り。三振に倒れた。4番デスパイネが中飛、初めて5番に入ったグラシアルは三ゴロで、絶好機に無得点。連敗中のベンチに重苦しい空気が漂った。

 直後に、20イニング連続無失点中だった武田が失策も絡んで先制点を献上。そして2回の攻撃ではミスが出た。先頭の松田が右中間二塁打で出塁し、その後1死三塁の同点機をつくったが、高谷のスクイズは捕飛。スタートを切っていた松田が戻れず、最悪の併殺だ。

 序盤の拙攻でつかまえ損ねた土肥からは5回途中まで2点しか奪えなかった。15日に始まった下位の楽天、ロッテとの6連戦で、昨年4月以来の4連敗。同一カード3連戦3連敗は2年ぶりで、ロッテ戦は5年ぶり、千葉では6年ぶりの珍事だ。井口ロッテにはこの3連戦前まで4戦4勝。余計に悔しさが募る。

 あす22日からは一時の勢いこそ失ったが首位をキープする西武と3連戦。初戦は、離脱した開幕投手の千賀に代わり、ベテラン摂津が2年ぶりの白星をかけ今季初先発する。「切り替えていきましょう、切り替えて。終わったものは返ってこない」。工藤監督は自らに強く言い聞かせるような言葉を残し、帰りのバスに乗り込んだ。 (倉成孝史)

 ◆工藤ホークス最少の40戦貯金2 ソフトバンクが2016年8月9~11日のオリックス戦以来となる同一カード3連戦3連敗を喫した。全て先発投手に黒星がついての3連戦3連敗は同年7月1~3日の日本ハム戦以来。ロッテ戦の3連戦3連敗はヤフオクドームで対戦した13年5月4~6日以来で、ZOZOマリンスタジアムでは12年5月11~13日以来となった。ソフトバンクは40試合を消化して貯金2。工藤監督就任後、40試合時点の貯金は15年=5▽16年=12▽17年=10で、今年は4年目で最も苦しいシーズン序盤となっている。

=2018/05/21付 西日本スポーツ=