ソフトB、1点差ゲーム7連敗 20歳川瀬ホロ苦デビュー

西日本スポーツ

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幕切れを見届けるソフトバンクナイン

6回1死満塁、併殺に倒れる川瀬

 ◆ソフトバンク1-2西武(23日・ヤフオクドーム)

 また1点差負け-。工藤ホークスが首位西武に詰め寄るチャンスを逃した。得意の「獅子狩り」に送り出した石川柊太投手(26)が7安打を浴びながら、6回2失点。粘投したチームの勝ち頭をタカ打線が援護できない。この日の得点は十亀の暴投で転がり込んだ初回の1点だけ。2度の満塁を生かせず、9残塁で敗れた。この日の負けで1点差ゲームは実に7連敗。接戦の弱さを露呈している。

■10安打も9残塁

 1点が遠かった。9回2死。中村晃が中堅への飛球に倒れると、反撃を信じて見守ったファンからため息がこぼれた。初回に十亀の暴投で先制点が転がり込んだが、その1点だけで逆転負け。1点差ゲームはこれで7連敗だ。接戦を勝ちきれず、近づいた首位西武のしっぽは、また遠のいた。

 皮肉にもプロ初昇格で初スタメンに抜てきされた3年目の川瀬が“ブレーキ”になった。2番での起用案も挙がったが、負担を減らそうと9番での先発。結果的に勝負を分ける打順となった。「頭と体が一致せずに空回りしてしまった」。2回1死一塁のプロ初打席は二ゴロ併殺打。4回2死満塁は粘った末の9球目で三邪飛に倒れた。

 勝ち越された直後の6回は再び1死満塁の好機で巡ってきた。十亀の初球を思い切りよく振り抜いたが、再び二ゴロ併殺打。「積極的に振りにいけと言われ、気持ちが楽になった。期待に応えられなかったけど…」。敗因をプロ初スタメンの20歳に背負わすつもりはない。工藤監督は「初球をしっかり振れるのはすごく良かった。結果が出なかったのは使っている監督が悪いと思って、また明日頑張ってほしい」とかばった。

 今宮が右肘関節痛を発症し、同じ大分県出身の川瀬に千載一遇のチャンスが舞い込んだ。22日夜、1軍のテレビ中継を見終わると、電話が鳴った。達川ヘッドコーチから「おめでとう」と言われ、「何のことか分からなかった」と混乱した。「おまえ1軍じゃよ」の通達に冷や汗をかき、心臓の鼓動が高まった。ウエスタンで規定打席にわずかにたりないものの、打率3割9分4厘のハイアベレージに白羽の矢が立った。

 「1試合フルで出られたのが一番の収穫だけど、自分の力不足をあらためて感じた。いいことも悪いこともあった。野球人生のスタートラインに立てた」。2併殺に下を向くことなく、遊撃守備では安定した動きを披露。指揮官も「全然緊張することなくいい守備をしていた。初めて1軍に上がった中で自分のできることをしっかりやってくれた」と目を細めていた。

 2桁10安打で残塁は9。2度の満塁機を生かせず、拙攻で競り負けた。これで今季の1点差ゲームは3勝8敗。昨季は27勝15敗で勝率6割4分3厘だっただけに、気掛かりだ。首位西武と再び4・5ゲーム差に広がった。きょう24日は交流戦前、最後の直接対決。白星をつかんでカード勝ち越しを目指す。 (小畑大悟)

 藤本打撃コーチ(デビュー戦で好機に凡退した川瀬について)「点にはつながらなかったけど、初球から振っていけるのはいい。タイミングも合っているし、バットに当てる技術はある。何かしてくれそうな期待感がある。いいアピールをしてもらった」

=2018/05/24付 西日本スポーツ=