ソフトBデスパイネ100号 来日5年目 チーム敗れ“祝砲”ならず

西日本スポーツ

9回無死、通算100号となる11号ソロを放ち、記念のボードを掲げるデスパイネ 拡大

9回無死、通算100号となる11号ソロを放ち、記念のボードを掲げるデスパイネ

右翼テラス席にソロを放つデスパイネ

 ◆ソフトバンク4‐6楽天(25日・ヤフオクドーム)

 最後までファイティングポーズは崩さなかった。3点を追う9回。デスパイネが右翼テラス席にライナーを打ち込んだ。抑えのハーマンを痛打した2戦連発の11号ソロ。1ボール2ストライクと追い込まれながら、外角の150キロを逆らわずに右方向へ運んだ。

 ベンチ前でハイタッチを交わし、お決まりのヘルメットを足のつま先に当てるパフォーマンス。その後に手渡されたのは「100HR」の記念ボードだった。2016年まで3年在籍したロッテで54本、そして17年に加入したホークスで46本のアーチを積み重ねた。

 「100号を(来日)5年で達成したことはうれしい。最高のホームランだったし、角度もよかった。あれをきっかけに逆転できればよかったけど…それが野球だから」

 2試合連続で5番に入った大砲の節目の一発は打線を刺激した。その後、2安打と死球などで1死満塁まで好機が広がった。ただ、最後は川島が投ゴロ併殺に倒れ、惜しくも勝利をもたらす“祝砲”とはならなかったが、楽天ベンチには確かに冷や汗をかかせた。

 今季の開幕後に故障者が相次いだ時期だった。デスパイネが神妙な面持ちで監督室のドアをノックしたことがあった。工藤監督は故障かと早とちりして困惑したが、突然の訪問の目的は母国キューバ特産のラム酒のプレゼント。沈みがちな雰囲気を和ませるためのサプライズだった。

 デスパイネの真意が伝わると、こわばっていた工藤監督の表情は一気にほぐれた。そして「やめてくれよ」と監督室に笑い声が響いた。「自分も打てていなかったけど、チームを明るくしたかったから」。そんな心遣いができる性格も、日本のチームメートやファンに愛される理由だ。

 昨季は本塁打と打点の打撃2冠を獲得した強打者も、今季は長く打率1割台をさまようなど苦しんだ。ただ、最近10試合は打率3割6分4厘、4本塁打、11打点と急激な上昇カーブを描いている。本来の豪快なスイングで、失速が続くチームを奮い立たせる。 (鎌田真一郎)

=2018/05/26付 西日本スポーツ=

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