ソフトB柳田、詰まってもバックスクリーンV弾!借金回避 連敗中の行動に反省

西日本スポーツ

 ◆ソフトバンク4-3楽天(26日・ヤフオクドーム)

 恐るべし、詰まってバックスクリーン弾!! 工藤ホークスが柳田悠岐外野手(29)の圧巻の一振りで連敗を止めた。8回に楽天のエース則本から今季12号の勝ち越しソロ。キング争いでトップに立つ西武の山川に1本差に迫り、今季苦戦が続いていた1点差ゲームでの勝利に導いた。連敗中に全力疾走を怠るなど責任を感じていたという新4番。負ければ借金生活に突入するピンチでチームを救った。

■初回には先制打

 荒い息で戻った一塁側ベンチ。既に数々の豪打伝説を残している柳田が、興奮を隠せなかった。「もう一回打て、と言われても打てるもんじゃない」。2本のアーチで試合を振り出しに戻された直後の8回。内角に食い込む則本の142キロカットボールを、体をねじるようにして振り切った。「ちょっと詰まった。フェン直(フェンス直撃)くらいかな」。本人の予測とは別に打球は伸びた。「則本のボールがすごすぎるから、あそこまで飛んだ」。バックスクリーン前列に届いた勝ち越しソロが暗雲を振り払った。

 則本からのアーチは2015年以来、3シーズンぶりだった。先制打となった初回の右前適時打は外角低めに沈むフォークボールを右手一本で拾ったものだ。自在の打撃で球界を代表する右腕を痛打した。リーグトップのハイアベレージ(3割8分3厘)をキープしているが、自身は「ホームラン、打点、盗塁とか増えていく数字」を強く意識。その本塁打はキング争いのトップに立つ山川(西武)に1本差まで肉薄した。

 今宮と並んでのお立ち台。インタビュアーから、どんな心境でこの試合に臨んだのかと問われて「勝つ!」とシンプルな2文字を口にした。負ければ、45試合消化時点で5年ぶりに勝率5割を割るピンチ。必勝を誓った試合前にはこんなこともあった。「凡事徹底。けが人がいる中で、できることをやっていこう」。ベンチ前の円陣で達川ヘッドコーチの言葉が柳田の胸にストンと落ちた。思い当たるふしがあったからだ。

■凡事徹底で原点

 前日25日の第3打席。2点を追う5回の2死一、二塁で、高々と内野フライを打ち上げた。しばらく打球を視線で追った柳田が、一塁へ走り始めたのは一塁手が捕球体勢に入ってからだった。「当たり前のことを当たり前にできなかったから、勝てなかった」。好機で打てなかったことよりも、やるべきことを怠った。そんな自分が悔しかった。

 初心に立ち返り、目の前のワンプレー、1球に全力で集中したからだろう。野球の神様は、自分でも信じられないほど“ビッグなご褒美”をくれた。価値ある勝ち越し弾。7連敗中だった1点差試合で久々に勝ち、借金生活の危機も回避した。山あり谷ありのペナントレース。これからも苦難の道のりは覚悟の上だ。当たり前のことを、当たり前に-。常勝ホークスの強さの根源だった「キーワード」を思い起こした選手会長が、先頭に立つ。 (鎌田真一郎)

=2018/05/27付 西日本スポーツ=

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