初W杯へ九州男児がラストアピール 井手口、植田 30日ガーナ戦

西日本スポーツ

 運命の大一番-。6月14日に開幕するサッカーワールドカップ(W杯)ロシア大会の日本代表選考が大詰めを迎えた。きょう30日のガーナとの国際親善試合(日産スタジアム)に臨むメンバーは26人。ガーナ戦などを踏まえて23人に絞られ、31日に発表される。郷土勢では井手口陽介(21)=スペイン2部・クルトゥラル・レオネサ、福岡市出身=と植田直通(23)=J1鹿島、熊本県宇土市出身=が当落選上とみられており、初の大舞台へ、西野朗監督に最後のアピールをする。

■福岡のダイナモ

 厳しい状況でも井手口は楽しんでいる。「毎日が充実している。ボールを奪えるところや対人の強さを全力で出していきたい」。ガーナ戦の出場時間は限定的になりそうだが、大島や柴崎、山口らとのボランチ争いに刺激を受けている。

 1月にスペイン2部のクルトゥラル・レオネサに移籍したが、言葉の壁もあって戦術に適応できず、出場機会に恵まれない。ハリルホジッチ前監督が率いた3月の日本代表ベルギー遠征にも呼ばれなかった。それでも「折れないで努力し続けることが一番大事。最後まで気持ちを切らさなかった」と居残り練習で汗を流し、試合に出られる状態を維持した。

 W杯直前の監督交代で再び巡ってきた初の大舞台へのチャンス。今回の合宿で日本代表は3バックをベースにし、陣形をコンパクトにしてボールを奪う戦術を急いで練っている。井手口は「(ボールを奪おうと)前に出すぎると、真ん中のスペースが空いてしまう。行くときと行かないときのメリハリをつけることが大事」と順応してきた。

 西野監督とは個人面談こそ行っていないものの「要所要所でしっかり見てくれている。アピールできれば」と意気込む。後は実戦で結果を残し、復調を印象づけるだけ。「(スペインの)チームで出られなかった分、悔しい思いをいっぱいしてきた。頑張ってなおかつ楽しめたら一番いい」とガーナ戦を見据えた。

 日本がW杯出場を決めた昨年8月のアジア最終予選オーストラリア戦で代表初得点を挙げるなど、大一番での勝負強さは証明済み。福岡育ちのダイナモが、ボールとゴールを奪い、ロシア行きの切符を狙う。 (末継智章)

    ◇      ◇

 植田は3バック導入をプラスに捉えている。「マークがはっきりするし、僕も生きるフォーメーション。自信を持って戦いたい」。3バックの両サイドは吉田と槙野、昌子との争い。現状は4番手だが、4バックよりも対人の強さが要求されるポジションだけにチャンスはある。

 熊本・大津高でもJ1鹿島でも4バックが主戦場。不慣れな戦術だが、所属クラブが3バックを採用している吉田や長谷部に教わりながら、細かい動きや位置取りを修正してきた。「いろんなものを吸収できていると思うのでありがたい」。成長を確かめる場として、ガーナ戦の出番を待つ。

 大津高の先輩にあたる車屋や谷口(いずれも川崎)が落選。熊本出身で残っているのは植田だけだ。「(2年前に発生した熊本)地震もあって、地元に特別な思いがある。熊本の応援を背負っているんだというプレーを見せたい」と誓った。

=2018/05/30付 西日本スポーツ=

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