かつての虎キラーが復活 ソフトB中田、11年ぶり甲子園星 1500投球回の花束に「何だろう?」

西日本スポーツ

 ◆阪神2-5ソフトバンク(31日・甲子園)

 7回まで完璧な投球を見せた中田賢一投手(36)が、球団では初の交流戦開幕カード3連戦3連勝を呼んだ。8回に乱れても、通算100勝まであと「2」の今季3勝目だ。苦しんだ気もする5月も、終わってみれば4月に続いて勝ち越し。勝率1位に過去7度輝いた得意の交流戦を最高の形で滑り出した。次はホームでDeNA戦。昨年の日本シリーズで対戦した難敵も今の勢いで吹き飛ばす。

■100勝へあと2

 快投で甲子園を黙らせた。初回先頭の植田からフォークで空振り三振を奪うと、中田はアクセル全開。3回まで安打を許さなかった。

 「入りからいい形でいけた。拓也(甲斐)と毎回、『次の回はどういく』と話しながらいけたのが、いい結果になった」

 かつては虎キラーと呼ばれた右腕。中日に入団した2005年から3年間で阪神に8勝2敗と得意にしていた。この日も7回まで完璧な投球を見せた。

 スコアボードに「0」を並べながら、スイッチを切り替える瞬間があった。「バッティングの時だけは野球少年に戻って、ニコニコして打席に入りたい」。5回2死で巡った2打席目。秋山の変化球を右前にはじき返した。2安打をマークした15年6月3日のDeNA戦以来3年ぶりとなる通算40本目の安打だった。

 だがリードが1点から5点に広がった8回に魔が差した。1死から突然コントロールを乱し、3者連続四球で満塁に。代打板山の犠飛で失点し、8年ぶりの完封の望みは絶たれた。続く糸原も歩かせて降板。それでも7回2/3をわずか被安打2、2失点で、甲子園では07年9月16日以来の勝利を挙げた。4月21日の日本ハム戦以来の今季3勝目で、通算100勝まで、あと2勝に迫った。

■3年ぶり安打

 白星から見放された期間、中継ぎで1度起用された。36歳になった右腕は「任されたところで投げ切る」と労をいとわない。千賀や東浜らの離脱もある中、開幕から奮闘。その体の強さがもたらした記録も樹立した。7回を投げ切った時だ。「花束を渡されて何だろうと思った。振り向いて分かった」。福留から見逃し三振を奪った1アウト目で通算1500投球回に到達。その記録がスコアボードに表示されていた。

 最後は荒れたとはいえ、中田が試合をつくったことはチームにとって大きい。この日、工藤監督は疲労が蓄積しているモイネロと嘉弥真を“休養日”にしていた。「ナイスピッチング。(完封まで)いけると思ったら、意識したのかな」と指揮官は目を細めた。

 交流戦で勝率1位に7度輝いたホークスも、同一カード3連戦3連勝スタートは初めてだ。背番号11の好投で5月も勝ち越し決定。弾みをつけて、昨年日本シリーズで相まみえたDeNAをヤフオクドームで迎え撃つ。 (鎌田真一郎)

=2018/06/01付 西日本スポーツ=

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