九産大が初4強、8度目挑戦で“壁”越えた!! 浦本完封13K 全日本大学野球選手権・第4日

西日本スポーツ

 ついに“4強への壁”突破! 準々決勝4試合があり、九産大(福岡六大学)が宮崎産経大(九州地区南部)との九州対決を3-0で制し、19度目の出場で初のベスト4入りを決めた。九州勢、福岡六大学勢の準決勝進出は、2012年の九共大以来6年ぶり。右腕の浦本千広(3年・必由館)が被安打4、無四球、13奪三振で完封し、チームは8度目の準々決勝で初めて勝利を挙げた。初出場の宮崎産経大はエース杉尾剛史(3年・宮崎日大)の8回3失点の力投も及ばなかった。15日は休養日。準決勝は16日、東北福祉大(仙台六大学)-慶大(東京六大学)、国際武道大(千葉)-九産大のカードで行われる。

 ついに新たな歴史の扉を開いた。九州対決を制した九産大が初の4強入りを果たした。出場19度、8度目の準々決勝でようやく乗り越えた壁。「長いことかかりました…」。悲願をかなえ、大久保哲也監督はしみじみと喜びをかみしめた。

 立役者は今春リーグ戦3勝で「2番手」に甘んじた右腕の浦本。三塁を踏ませず、毎回の13奪三振の完封劇。聖地で見せた圧巻の投球に「公式戦で9回を投げての完封は野球人生初めて。素直にうれしい」と白い歯をこぼした。

 140キロ台の直球に伸びがあり、変化球も切れ、無四球の抜群の制球力で相手打線を手玉に取った。唯一、得点圏に走者を進められた5回1死二塁ではフォーク、直球で2者連続空振り三振を奪う。ピンチを切り抜けると右拳を握ってほえた。

 「志願」の先発だった。V候補の東海大、東洋大を破った2試合は、今春リーグ戦7勝無敗でMVPに輝いた左腕の岩田将貴(2年・九産大九州)が先発。浦本は下級生の陰に隠れた悔しさから東洋大戦後のミーティングの最後にコーチに直訴した。大久保監督は「もともと先発させる予定だった」と笑ったが、右腕が強い覚悟で臨んだマウンド。4回に強烈な打球を右足首に受けても「痛かったが逆に気持ちが入った」。完封を意識し始めた5回以降はブルペンで準備する投手陣が目に入り「点を取られたら代えられてしまう」と、さらにギアを上げた。

 今大会の九産大は強力打線に注目が集まるが、伝統的に多くの投手をプロ野球に送り出してきた。「その系譜を継ぎたい思いもモチベーションだった」と先輩たちに負けない投球に胸を張った。

 次戦の相手は昨年の準々決勝で敗れた国際武道大。その試合で先発して4回途中2失点で降板した浦本は「投げる機会があれば次もゼロに抑える」と意気込む。結果的に岩田を休ませることもでき、万全の状態で臨める。「食らいつきたい」と大久保監督。壁を突き破った勢いのまま頂点まで駆け上がる。 (大窪正一)

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主砲岩城2安打1打点 恐怖の9番横田2得点 九産大

 九産大は主砲の岩城と2回戦の東洋大戦で2打席連続本塁打の横田が活躍した。好投手の杉尾から岩城は3回の適時内野安打など2安打1打点。「自分の結果より、チームがベスト4に上がってホッとしている」と笑った。横田は2安打2得点。今大会3試合で計9打数6安打6打点の“恐怖の9番”は「今日は何としても塁に出ることを意識した。リーグ戦で迷惑をかけた分、チームに貢献したい」と話した。

=2018/06/15付 西日本スポーツ=

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