ソフトB長谷川勇が2年ぶりお立ち台 7回代打で同点打、右足首再手術乗り越え

西日本スポーツ

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ヒーローインタビューに向かう長谷川勇

 ◆ソフトバンク6-2広島(16日・ヤフオクドーム)

 ずっとこの光景を見たかった。上り慣れたはずの本拠地のお立ち台に2年ぶりに帰ってきた。「久々すぎて、ちょっと緊張している。ヤフオクドームのヒーローに立つことを思い描きながら去年、今年とやってきた。それがかなって良かった」。2度の右足首手術を乗り越えた長谷川勇が一振りでヒーローになった。

 1点を追う7回1死一、二塁、川島の代打に起用された。「すごく冷静にスッと打席に入れた」。耳をつんざく声援も力に変えた。今村の1ボールから外角に沈む球に反応。「変なボールだったけど、これならいけるかな」。鋭い打球が右前に弾んだ。チーム25イニングぶりの適時打となる同点打。数回手をたたくと、一塁側ベンチに向かってガッツポーズをつくった。

 「技術でカバーしきれずに苦しかった」。昨年夏ごろから右脚は限界に達していた。2014年に手術を受けた右足首は固まり、可動域を減らしていた。朝起きて自宅の階段を下りるのもきつかった。「イメージ通りの踏み込みができなかった」。速い球に差し込まれ、外野を切り裂くような打球は影を潜めた。

 昨年11月、再手術を受けた理由は明白だった。「もう一回鋭い打球を飛ばしたい」。患部の4カ所に穴を開ける手術だった。焦る気持ちは封印。「(前回の手術は)正直なめていた。スッキリするなら、と良いイメージばかり抱いていた。今回は慎重に」。今春のキャンプはB組で黙々と汗を流した。ウエスタン・リーグでは打率3割5分4厘と格の違いを見せつけた。「誰よりもバットを振ってきた自信はある」。1軍復帰即先発となった15日の広島戦は無安打。2戦目で実を結んだ。

 お立ち台ではこの日復帰した内川とも肩を並べた。強いホークスを支えてきたベテランがその力を見せつけた。「何より勝ち方がホークスらしい。この2試合はいい勝ち方ができた」と胸を張った。頼もしいバットマンが、戦いの輪に戻ってきた。 (小畑大悟)

=2018/06/17付 西日本スポーツ=