西武、故森コーチに捧ぐ1年遅れの白星 今季最多18安打「ウイニングボールは奥さんに」

西日本スポーツ

 ◆西武14-11オリックス(28日・メットライフドーム)

 天国の背番号「89」に届けとばかりに、レオ戦士がこれでもかと快音を響かせた。圧巻は1点差に迫られた直後の3回。森が山岡のツーシームを右中間席に突き刺した。この8号2ランを含む3打点。しかもプロ初の4安打に「何としても勝ちたかった」とうなずいた。

 森に負けじと3回はメヒアが5号ソロで畳み掛け、8回は山川が19号ソロ。「この試合はみんな人一倍気持ちが強かった」と4番はベンチの思いを代弁した。終わってみれば今季最多の18安打で14得点。4発の猛攻に辻監督も「本当によくやった」と目を細めた。

 試合前のことだ。辻監督がつぶやいた。「もう1年か。早いな…」。ちょうど1年前の「6・28」に大切な仲間が病のため志半ばで急死した。当時1軍投手コーチを務めていた森慎二氏。現役時代は名リリーバーとして活躍し、コーチでは若手の成長に寄り添った。常勝レオ復活の日を見届けることなく、42歳の若さで逝った。この日はベンチとブルペンに森コーチが着用した「89」のユニホームが掲げられた。本拠地に隣接する西武第二球場で行われ、4-0で勝利したイースタン・ロッテ戦でも飾られた。

 悲報に接した昨年の「6・28」は沖縄でロッテに1点差で敗れた。「ウイニングボールはマネジャーに言って(森コーチの)奥さんに渡してもらうよ」。全員でつかんだ1年遅れの白星の重みを辻監督はかみしめた。 (山田孝人)

=2018/06/29付 西日本スポーツ=

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