ソフトB岩崎、右肘再検査へ 球宴明け実戦復帰プラン消滅「正直、しんどい」

西日本スポーツ

6日の練習でキャッチボールの合間に肘を押さえる岩崎 拡大

6日の練習でキャッチボールの合間に肘を押さえる岩崎

 右肘手術からの復帰を目指している福岡ソフトバンクの岩崎翔投手(28)が近日中に神奈川県内の病院で右肘の再検査を行うことが28日、分かった。4月に手術を受け、5月中旬に投球練習を再開。当初は球宴明けの復帰を目指していたが、患部に違和感を訴えたここ数日間はノースロー調整とペースダウンしている。チームは昨季4度だったサヨナラ負けを今季は既に3度も喫しており、救援陣のもろさを露呈。頼みのセットアッパーにも復帰のめどが立たず、勝負の夏場に向けて暗雲が垂れ込めた。

■タカにまた試練

 ボールさえ握れない現状が、昨季の最優秀中継ぎ右腕の表情を曇らせる。岩崎は28日、筑後のファーム施設で黙々と汗を流していた。一進一退を続ける1軍は沖縄で悪夢の2連敗。しかも前日の27日は抑え役の森が崩れてサヨナラ負けを喫した。戦列を離れていることへの強い責任を感じながらも、自身の状態について苦しい胸中を明かした。

 「リハビリ序盤に怖さを感じながら投げた影響が出ている。肩、肘の痛みをゼロにしないことには、このまま中途半端にズルズルといってしまう。気持ちは苦しい。良くなっていると思ってたのに良くなかった。正直、しんどい」

 手術から約1カ月が経過した5月16日にキャッチボールを再開。約80メートルの遠投ができるようになったのを確認し、6月に入ってからはブルペンでの立ち投げも行った。前途が開けたかに見えた復帰ロードに“もや”が立ち込め始めたのがその直後だ。右肘に異常を感じて福岡県内の病院で検査を受けると、27日からはノースロー調整に変更。手術を受けた神奈川県内の病院で近日中に右肘の状態を再検査することになった。

 当初は、順調なら術後3カ月となる7月後半の実戦復帰も見込まれていた。現時点でこのプランは消滅。しかも大幅にずれ込みそうだ。岩崎だけでなく、絶対的守護神のサファテも欠く中、代役でストッパーを務めている森への負担増は否めず、既に今季3敗目を喫している。左腕のモイネロも昨季ほどの安定感はなく、盤石を誇った昨季の“試合終盤”とは全く異なるチーム状況となっている。

 2016年にセットアッパーとして58試合に登板し昨春に右肘手術を受けたスアレスも1軍復帰には時間を要しそうだ。実戦復帰した5月24日のウエスタン・中日戦を皮切りに、登板間隔を空けながら2軍戦4試合に登板。真っすぐの最速も155キロを計測するなど復活へのステップを踏んでいる、ように映る。ところが、右肘内側側副靱帯(じんたい)再建手術からの復帰には慎重さを期すため、リハビリのプログラムでは次の段階となる「連投」への移行は、8月まで待たなければいけないもようだ。

 開幕から波に乗れない中、ホークスは何とか貯金を確保しながら踏ん張ってきた。混パの様相を呈してきたペナント争い。勝負となる夏場以降の戦いに向けてポイントの一つだった岩崎の復帰にめどが立たないのは痛い。現有戦力の奮闘にすがる一方で、球団フロントは既にリリーバーを念頭に置いた新外国人投手の獲得調査に着手。いずれにしても試練の夏は免れない。

◆1点差ゲーム8勝11敗

 昨季リーグトップの勝率6割4分3厘(27勝15敗)を誇った1点差試合は、ここまで8勝11敗の勝率4割2分1厘と負け越している。また、今季の逆転負けは15度。工藤監督就任後の逆転負けは15年=24度▽16年=26度▽17年=15度で、今年はシーズン143試合に換算すると32度となり、投手陣がリードを守り切れていない現状が浮き彫りになっている。

=2018/06/29付 西日本スポーツ=

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