187センチから最速144キロ投げ下ろす朝倉・小江/注目の高校球児

西日本スポーツ

187センチの長身から140キロ台の真っすぐを投げ込む朝倉の小江 拡大

187センチの長身から140キロ台の真っすぐを投げ込む朝倉の小江

 九州の高校球児情報に精通したアマ野球ウオッチャー「トマスさん」が、丹念な取材でひそかにリストアップした好選手を紹介する「特命リポート」-。福岡から2チームを甲子園に送り込む今夏。7日に開幕する南福岡&北福岡大会の組み合わせも決まり、“公立旋風”を吹かせそうな右の速球派投手、朝倉の小江光樹(3年)をピックアップします。

 公立のノーシード校が一発勝負の夏を熱くする。昨秋、今春ともに福岡県大会で初戦敗退。それでも朝倉が南福岡大会でシード校を含む各校から警戒されているのにはわけがある。エース小江の存在だ。北筑の鬼塚と投げ合った今年3月の練習試合で140キロ超の直球を投げ込み、プロのスカウトの目を引いた。6月上旬の九州文化学園(長崎)との練習試合では最速144キロをマーク。最後の夏を前に、ぐんぐん調子を上げてきた。

 昨夏の朝倉にも浜田航平(現鹿児島大)という速球派右腕がいた。当時2年生だった小江も夏の大会前に実力校の福岡第一を10奪三振で完封するなど急成長を遂げながら、コンディションづくりに失敗。結局夏は未登板に終わり、チームも3回戦で福岡大大濠に0-7の8回コールド負けを喫した。目標に掲げていた「先輩と一緒に九州豪雨の被災者を勇気づける」活躍ができなかった。

 「自分で考えて野球に取り組もう」との原田貴史監督の指導方針もあり、最上級生になってからは練習メニューを自ら考案。グラウンドのポール間や塁間ダッシュなどを繰り返し、下半身を鍛え直した。4強入りした今春の筑後地区大会は準決勝で南筑に1-3で惜敗。新チームになってから、南筑には練習試合も含めて「3回負けたから」と、悔しさを忘れないように練習でのダッシュの本数を増やした。そうした“汗”も、もともと切れのある真っすぐに磨きを掛けることになった。

 今では「ストレートには自信がある」と言い切る。187センチの長身。打者への威圧感も十分だ。「昨夏は何もできなかったから」。筑後の快速右腕が2年分の思いを白球に込め、明善との初戦(9日)に向かう。

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